思えばこの声楽教室を開いたのは15年くらい前だと思うが、そこまでの10年は恥ずかしながら旦那の第3号被保険者であった。
「ピアノの先生」というのを広告も出さずにやっており(年収120万だかの壁内)近所の子ども相手であったが、はじめは公園ママのお友達の子、次に上の子の保育園の知り合いの子。その後幼稚園の子どもやらいろいろな子どもを見た感想としては、保育園の子、親がほったらかしすぎでピアノどころじゃない感じだったし(実際親に時間の余裕がない)幼稚園のママ達は子ども監視しすぎで、ママ自体が鬱っぽかったり(時間ありすぎ)実際虐待ママがいたが(アザがひどくて幼稚園休んだりしてた。よく電話で相談を聞いてたが(いつも泣く)このうちは裕福だったしママは元スッチーできれいだったし、こういう力あまり系のママはうたでもやるといいと思う)ママが見栄っ張りで子どもをいい学校に系ママというのも厄介で、習い事をいっぱいしてたりする(こういうおうちの子どもの愚痴を毎週聞いていたなあ。聞いてください先生!でレッスンは始まる)文京区だと国立の付属に行かせたい親というのがいて、くじ引きにすら行かなかったのはうちくらいなものだったが、文京区、選択肢ありすぎ。貧困家庭というのはあまりないし、地元の子というのはいつでもどの地域でも勉強もピアノもできないと決まっているが、この一群は珍しく教育に不熱心だが、むしろ学歴などない方が後々地元に根ついていいのかもしれないし。
みんな元気にしてるかなあ?
最近久しぶりに子どもの生徒を教えているが、前教えてた時よりわかることも増えてる。孫を見るような感覚になったんだと思うが。
なんでもめんどくさがり(実際最近の子どもはそれ言っちゃうからね、先生の前で)で焦れてる子が、案外いいテンポ感持っていて、そうか、自分の持ってるテンポに今の自分の能力が追い付かないんだな、とわかる。きっと自分が出来ることが自分のテンポとしっくりいくようになれば落ち着くんだろう。それが中学か高校かもっと先かわからないが。テンポの悪い子どもの方が「真面目」(にしかできない)だし、あらゆるシーンで褒められがちだとは思うけど、めげないでほしい。親もそんなテンポ感の悪い真面目な子どものようになれ、とか言わないで一緒にあほなことでも言い合ってたらいいと思う。公立の学校の先生とは私の知る限りにおいて最もテンポ感の悪い人間の集まりだから、理解されないだろうなあ、学校では。でもうちでも、もっと言うなら自分にも。
ピアノも弾けるし勉強もできるしスポーツもできるしなどという子どもがいるんですよそれが。自分たちのクラスにもいたではないか。またその逆も。
人間は平等だとかいいところを伸ばすとか世界に一つだけの花とかいって慰めてもらってもな。ゴスペルでもうたうかな、次回は「アタリ」が出ますように。