「発声」がちゃんとできていない
「発声」がちゃんとできていないと思っている人は本当に多いのですが、では「ちゃんとした発声」とはなんでしょう。
また、うたを習ったこともあまりうたったこともない方が、「ちゃんとした発声」があると思っているのは何故でしょう?
この教室を開いて13年になりますが、様々な声を聞いてきました。
「楽にうたいたい」というのが大方の意見ですが、では「楽に走りたい」「楽に泳ぎたい」「楽に跳びたい」などと人は思うでしょうか?
それらはある程度訓練しなくては出来ないと知っています。
なぜうただけは「楽にうたった」経験でもあるかのような感想を持ってしまうのでしょうか?
人は生まれながらにベルカント唱法を知っているからではないか?と最近思います。
赤ちゃんは一人では生きていけないので、まず泣きます。
ありとあらゆる共鳴を使い、腹式呼吸で泣きます。
あんな小さな体で、マンション中響き渡るような声を出し続け、おまけに声も枯れません。
私たちは全員それをやって(成功させて)こうして生きているのですから、それが出来ない人はいないのです。
その記憶が「楽にやれた」原体験なのではないでしょうか?
鼻腔共鳴を使い、腹式呼吸で息をコントロールし、柔らかい体で声を出す。
どこまで勉強しても、うたに必要なものはこれだけだと思います。
しかしそれが本当に難しい。赤ちゃんの時やれていたのに出来ないのです。
なぜか
その理由が「それぞれ」であると私は考えています。
うたを教えるとはその「それぞれの理由」を一緒に考えることです。
響くポジションを見つけ、それをできれば喜びをもって何度も出してみる、それを練習と呼ぶかもしれませんが、感覚としてはもっとプリミティブなものです。
まとめ
「宝槻美代子音楽教室」では「声楽教室」を行っており、呼吸の方法から、口の開け方まで、しっかり教えます。うたうことに悩みを持っている方、専門的に歌をうたをいたい方など、レッスンを受けてみたい方は、ぜひお越しください。まずはお試し体験レッスンを受けてみてくださいね。