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休話閑題

 

 昨日は休みで何もないので小田原に寿司でも食べに行こうかと思ってたが、あいにく天気があまり良くないので、東京見物。ししろーと行く。別に暇なんだからどこでも行けばいいのに、この人も「特定」なところしか行かない。

ちょっと目を離すと「新宿」に行って朝まで飲んでるが、怒る気力もないというか、怒るという「立場」に私はいないので、じい散歩がんばれーと声援こそ送らないが。とんだお達者クラブなのであった。

またくどいが自慢なので書くが、うちから東京駅は自転車で20分程度なのである。でもその東京駅に降り立って(昨日は電車で行った、とて近いが)わあ、というくらい驚いてしまった。ニューヨークみたいだし(行ったことないが)大変な広場になっているではないか。インバウンドな人たちと一緒にキョロキョロとおのぼり状態だが、昔ここから皇居に真っ直ぐ歩くと必ず「岩壁の母」をうたいたくなったものだが、もうそういう感じじゃない。

 先週行った東京丸善はオアゾというビルに入っており、おととい来た丸の内にお勤めの生徒に言わせると、それは十年くらい前からありますよ、ということなのだ。

 ここ10年、20年、練習と仕事と家事と出不精も相まってどこにも行っていない。少し東京見学もしたくなってきた。が、行きたいところといえば、

 千葉と茨城だが(なぜ?)まずは「海ほたる」という高速に乗ってみたいと言い続けてたら大学の同門の先輩(運転がアグレッシヴ)が鴨川に持ってる別荘マンションの理事会に毎月出るから、どこかで連れてってあげるというのだ。でも鴨川観光とかはしてあげないよ、鴨川で降ろすだけだよ、というからそれもありがたく、そこから北上していすみ鉄道→小湊鐵道に乗ってみる。

これが実現しそうな遠出マルイチ。8月に行く予定。

マルニは水戸から臨海鉄道で下って成田から成田線で帰ってくるというもの。これも今年中に実現したいものだ。鉄オタのようだが。帰ってから地図で確かめるのが好きなのだが、前も書いたが茨城県の地図は絶版になっている。なんということなのか。日本で一番人気のない県だというが(確か群馬と競り合ってる)海もあります、北浦霞ヶ浦もあります、牛久大仏もあります、日本最大の蓮根の産地です、筑波山のガマの油、とどれもときめかないかも知れませんが、行ってみるとわかるけど、湿地帯が多く、寂れていて心に響くものがありますよ。このまま廃れていてほしいと私は思いますが。つげの漫画にこのへんの湿地帯っぷりを描いたものがあって、ほんとまさにそういう沼な、湖沼な、浦なところです。そしてオアゾの丸善まで行っても茨城県の地図は売っていないのだった。

 いや、その前にイタリアに行くのだ。

 苦痛でしかない飛行機に20時間くらい乗ればイタリアに着くのである。毎度おなじみなミラノなので、ここでも私はあまりどこかに出かけない。バールでぼさーっとしてるか、スーパーでビールと生ハムとチーズを買ってあとは部屋で冷房効かせてテレビつけながら日本から持っていく小説をひたすら読む。

 ついぞそれほど読まなかった日本の最近の作家のものを読む。多少日本語に飢えているので読みたくなるのかもしれないが、結構面白いのである。本屋は減り、それはネットで買えるし、電子媒体で読めるし、なんだろうが、圧倒的にこの手のフィクションを消費するということは減っていると思われる。大体漫画の方が遥かに面白いことは多い。

しかし今更紙媒体でコソコソ小説を、作者の捏造したフィクションを読む暗くてめんどくさい人種は一定数はいるのだろうよ。

「人生」・・・いきなりだが、

 人生上の色々なエピソードごとの「印象」を他人の言葉で「解説」してもらうというか、それは行ってきた所を地図で辿るのと少し似ている。

  「言葉」を与えられると、つまらない景色も「何か」に変容するというか、あるいは「つまらない景色」だと言ってもらえればつまらない景色も「つまらない」というものに昇華するというか、また担当北島のわからないこと書いているが。

 「おもしろい」「価値がある」「素晴らしい」ものでなくても全然いいに違いない「人生」は。向こうに持っていこうと思って買った本を読んじゃっているが、献鹿狸太郎という人の「地ごく」は読んだこともないくらい酷い本だが、もう絶対デビュー作「赤泥棒」も読んでしまうだろう。こんな本が講談社などから出ていることが驚きだが、ドストの「地下室」だってもっと救済とポエムがあったじゃん。

 

 

 

 

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