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プロジェクトX

 気がつけば発表会も10日後に迫っており、年2回の発表会を行うのと2回イタリアに行くので大体一年は終わる。

 昨日はマミーシンガーズの一年に一度の会合で(去年からもう一年経ったのか・・)二期会が取れなかったからうちでやることにした。15人も女子(それはいつまで経っても女子)が集まり、声楽やってる人たちだから声がうるさい。上にだんだん女子も年季が入ってくると何というかこう「濃い」感じになるよね。水分が減るというか。発言させるとみんな黙らないから、司会がきちんと進行させてたが、なかなかうまくいってると感じる。東京都の仕事は無くならないし、それに対するチームもきちんとしていて、不満を言うだけの人もいないし、陰口を言うが、表でもいうので表も裏もあまり差がなくていい。みんな主婦で第3号だが、その自分で食べてない感じ、大元は人任せでずっとうたなんかやってる世間ずれした感じがいいではないか。

会社勤めというものは人のアウトラインを「きちんと」させるんだろう。自営っていくら稼いでいてもどっかどんぶりな感じ。

テレビで

スカイツリーを作った人たちの話をやってたが(プロジェクトX)こういうのはボケた人が1人でも入れば出来ないんだろうが、誤差があの高さまでで7センチじゃ無いとダメとかそういう話だったと思うが。

まあ久しぶりに始まったようなこの番組も、何か以前のような感動がないのは(以前は10年以上前にやってたのではないかな)私だけなんだろうか?

 そこまでやって成し遂げたのは素晴らしいことだが、そんなもん要るのか?という疑問が・・。黒部ダムとかと違う。

時代は「成長」から「成熟」へ。

いらないもの買ってもゴミになるだけだ、いらないものは捨てて家の中はスッキリ暮らしましょう、というのが主流になった。

そんなもの建てて50年後に負の遺産にならんのか?という疑問が湧きつつ、これはみんなで楽しかったホモソーシャルの自慢話、思い出話なのだね。

男女平等だといくら言っても、男の子と女の子は趣向が違うのである。男の子はもう幼児の頃から電車や車に興味があるし、女の子は着せ替え人形の方に興味がある。息子の行った工学部はもう圧倒的に男ばかりである。特に機械工学、電気、土木などに女子はほとんどいないのであるが、何か差別があるわけではなく機会は均等である。

男は物作りが好きなんである、大体は。それは初めから親のバイアスがかかっているという人もいるが、そうかな?

そのものつくりが好きな男の子の集団の汗と涙と友情の物語、プロジェクトX。

でもどんな集団にも乗れない人がいるもんだ。今は「外れた人」を珍重しようという時代。であるならそういう美談になれない人のX-を作って欲しいな。

集団がダメで(でも個性を発揮して何かを発明したりもせず)ダメなまま終わる人とか。初めから会社は行ってるだけで勘弁して欲しいと思っている人や、ちょっと人と違った言動や行動で左遷されてる人とか、

しかしそれが大多数ではないか?

異常に高い電波塔や、名古屋まで30分の電車や、24時間安定電力を供給する原発や、そんなもの要るか?と思うがそこは何でも右肩が上がっていてほしい男の子の集団が問わないところであり、彼らはその「達成感」のために全力を尽くすのみなのだ。

よって「便利」にもなり恩恵を受けてるっちゃ受けてるわけだが。飛行機がなければイタリアに勉強にも行けないんですからね。でも戦争やめてくれないと遠回りしなくてはならず、戦争のような目標も「やり遂げちゃう」男の子集団、プロジェクトは何でもいいんだ。

もうちっと「文学的頭」があって欲しいと思うが。こう勢いがない時代にあってそれをデカダンスと言わない。そう、退廃とは向上心の影なのであり、日も陰って影もできねえ。

さて

プロジェクトX隊員には必ず「銃後の妻」がおり、「立派な仕事」を支えている。

そのスカイツリー建設の主任だった人は病に倒れて完成を見なかったが、その妻は今でも毎日スカイツリーの見える江戸川ベリを散歩して、あなた、スカイツリーですよ、と写真を見せる、というシーンが最後だったが、笑えも泣けもしなかった。

「いい夫」をもった妻の会。

見合いも含め、「いいと思って」結婚ってするもんだが、その後どうなるかは変数だし、そこを楽しめないなら結婚なんかできないが、いい人もダメになるかもしれないしダメな人も良くなるかもしれないし、大体ダメとかいいとかは主観的だし、いやそうでもないな。ダメはダメだわ。

「ダメな夫」をもった妻の会。

しかしそこにはダメなもの好き、とか、ゲテモノ好きとか、ダメと暮らして自分を優位に立たせたいとか、「いい」と言われるものに対する不信感だったりとかそういうメタな思考があり、それは「いい」より含蓄がある、くらいな負け惜しみは言いたいが。

そうだ

マミーシンガーズというのは私が立ち上げて二期会に賛同してもらい(お陰で私は同期で一番早く二期会会員になった。うたではなく政治力でなったという不名誉)20年以上続いているものだが、これだってプロジェクトXなのさ。

二期会では研修所を出て「本公演」に招かれるというのが一番の名誉なわけだが、そんな人は10年に何人かなので、そこに入れないから仕事がない、のではなく仕事を自分たちで取ってこようという、大きなホールが無理なら、小さいホールで、呼ばれないなら押しかけて、という発想の転換。

まあ「本公演」に呼ばれようと「スカラ座」に呼ばれたりはしないわけですからね。

いいんですよ、自分の中のプロジェクトを達成できればさ。それが誰にも認められないのがフツウだが、だからっていじけることもないよ。日々の努力は何に繋がらなくてももう気にもならない、くらいには音楽の修行は長い。

成長から成熟へ、は「そこ」かもしれない。

「ダメと言える勇気をもって」というのはマミーの「主力商品」だが(万引きをやめさせる30分のオペラ。小学校編、老人編などある)

「ダメと言わない勇気を持って」

何にも成し遂げられない人生、なんの形にもならない人生、大した仲間もできなかった人生、そんな全部にダメと言わない勇気。いや、言われてもいいよ。もう右肩にあがることが是ではない座標のどの点がダメなのか誰も決められないのさ。

ダメプロジェクトX。

 

 

 

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