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合唱祭 

 今声楽を教えている最高齢は81歳であると思うが、金曜コーラスの方には85を超えた人もいて、85くらいまでは声は衰えないばかりかよりよく出るようになると思っている。前例がないから90とかはわからないが。

 昨日の年に1度の文京区合唱祭で「金曜コーラス」「コールドルチェ文京」が出演したが(文京シビック大ホール)共に絶賛(自分で書くか、と思うが)金曜コーラスの方は平均年齢は八十越えてると思うのに、Asあたりの声も出る人は増えた。私は団員を「甘やかさない」というか「老人扱いしない」と決めている。私も80になったというかどで「おばあちゃーん、お元気ですねー」などと言われたくないからである。そんなこと言われるくらいなら、毒蝮に「クソババア」呼ばわりされた方がどんなにかましである。

金曜コーラスに見学に来た人に団員が「先生はキミマロより面白いわよー」と勧誘してるのを聞いてしまったが、次は毒蝮だな。

この「おばちゃん」という人々の「使い道」と言ったものは今後の日本を左右すると言っていいくらいな勢いだと思う。

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土建屋:明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。また本年も呼ばれて光栄です。いきなり「おばちゃん」の使い道などとまた乱暴な。おばちゃん、おばあちゃんは余生を楽しく生きていただきたいものです。今まで家事育児に奔走してやっと楽になったのですからね。

先生:旦那もとっくに亡くなって、とにかくマムシのように元気です。

土建屋:いいではありませんか。他人のために使ってきた労力を今度はご自分のためにお使いになれば。

先生:もうこれからの日本にその余裕はありません。ない割には全人口の半分は(就労年齢人口の)働いていません。おばちゃんの労働力に期待です。

土建屋:でもお孫さんやらの世話をしてたり、まだまだ使われちゃってるのが現状ではないかな?

先生:自分の孫など見てるから「仕事」にならないのです。他人の孫を見れば給料が入ります。

土建屋:自分の孫はどうなるのですか?

先生:誰かに見てもらってお金を払うのです。

土建屋:はあ。

先生:経済を回すとはそういうことですし、自分の孫を見てるだけでは身につかないノウハウもあるでしょうし、緊張感やら嫌な思いやらが仕事にはつきものですが、それこそが生きる煎じ薬になります。ちょっとした苦味がないと。ケーキにはコーヒーです。今日もドームホテルでケーキとコーヒーを飲んでいますが、ここのコーヒーは苦すぎです。

土建屋:おばちゃんたちは元気にお歌いになってたんですね。

先生:素晴らしいことでしたよ。大ホールにパワーのある声が鳴り響きました。

土建屋:もう趣味にだけ生きていただきたいと思いますけどね。

先生:そこをもう一回転する機運です。どこでも合唱祭とは「おばちゃん元気で趣味の会」の巣窟ですが、それならそれで、うたを突き詰めて苦い思いをするというのも一案です。

土建屋:みんな嫌な思いをしなくてはいけないのでしょうか?

先生:ゆるくやらない方が面白さは増えると思います。それに「おばちゃん」を「発見」して何か売りつけたりする輩は後を立ちません。それはオレオレ詐欺だけではないのです。優しくされたら要注意くらいに思ってますがね。

土建屋:厳しいなあ。

先生:政治資金が流入している先は地元の「おばちゃん」ですよ。

土建屋:飛躍がめまい立ちくらみを呼ぶほどです。

先生:この「おばちゃんたちの発見」をうまくやったのが創価学会だと思ってますが、どこからそれに「気が付いた」のか知りたいところです。政治の癒着を減らすというなら、政治資金を企業などからいただかなくて良い仕組みを作るなどと言っていますが、まずはそれの流入先である「おばちゃん」を排除と言って言い過ぎなら、無視することだと思います。ネットで公約を掲げ、当選したらやること3つくらい挙げて、ネット投票にすればいいだけです。挨拶回り、ポスターなどもいらないし、「おばちゃん」たちの陳情も聞かなくていいし、冠婚葬祭にも行かなくていいので秘書も要りません、事務所も要りません。ダルマも要りません。

土建屋:それでは地元に根ざした市民の直な声が聞けません・

先生:市民の声というよりジモティーなおばちゃんの声です。そうでない人も住んでいるのですから平等にしてもらいたいです。おばちゃんは義理堅く確実に投票に行くというようなこともあるんでしょう。

土建屋:先生のお話を聞くとそうかなあ?と思わず思ってしまうんですが、偏向しているんでしょうね。

先生:偏向何が悪い、です。そもそも小学校の先生というつまんない人が多いジャンルの人たちにみんなの意見を聞きましょうだの、極端な意見はただしましょうなどと「教育」して「叱られて」きましたが、大体「教育」とは偏向を許さないシステムであるが、特に小学校の先生幼稚園の先生あたりはあんまり深いこと考えていないので、ダメなことはダメ!じゃないですか。私などいつも「ダメ」でしたが、そうかな?と思うんですよ。「教育」とはおかしな人を是正して「まとも」にすることですが、その「おかしい」と「まとも」は誰が決めるのか?その「まとも」なつまり御し易い人間にするために「教育」されてたまるか、と歯を食いしばって生きてきましたが、それは正しかったが、「我が闘争」だったなあ。今時の思想界はその「まとも」と「偏向」の間に逃走線を入れることだと教えてくれます。マジョリティーが正しいから偏向は正せというのは暴力です。

土建屋:「おばちゃん」というのは最大多数の「まとも党」ですね。

先生:そうなんです。そこに「逃走線」を入れる、と私は思ったりしています。芸術って実はとても抽象的で偏向してますが、やっていくことで違う境地に出られる素晴らしいジャンなのですよ。それも軽やかに美しくね。

土建屋:そうなんですね、としか言えないですが、毎度うっちゃりで押し出しの決まり手という感じですね。なす術もないですが。

先生:もう少し土俵際で踏ん張れるような脚力をつけましょう。

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何でも「発見」は商売の元であるが、「おばちゃん」を発見した創価学会、「おたく」を発見したアキハバラ(それは私が遊んでいた地元の秋葉原とは異質なものだ)私はマジョリティー、つまり「まとも」にうんざりした人たちの偏向への「逃走線」とでも言った道を見つけ、皆さんを誘うお仕事をしていこうと思っているのです。

 

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