イタリア・マスタークラスは7月一週目が満員になりましたので、キャンセル待ちになります。二週目はあと3枠です。大人気。聴講生はどちらも受付中です。
絶対来たほうがいいと私は確信するものです。うたのためですが、海外旅行としても、ヨーロッパは（どこもそうだと思うけど）あちこち回って歴史的建造物など見ても面白くない上に疲れます。何気ない街中を歩いたほうが面白いし、そこらのスーパーなどで買い物したほうが楽しい。定点にいたほうが良い。さらにいうならそこで勉強するのが一番有意義。美術館も有名でないものがたくさんあり、デッサンから置いてあったりする。それ片っ端から見て歩いたらミラノだけでも1週間で足りない。ましてうたの勉強など、やってもやっても足りない。7月あんなに確信に満ちて帰ってきたのにもうわかんなくなってんの。だからまた2月も行くんだが。
今、三越デパートに用事があり、その帰り。今川ってところにいるんだが、神田の。私の中学は今川中学校という公立だが、私にとって最悪の学校だったが、40代くらいの時、学年のクラス会を企画して、お世話になってもう一度会いたい先生、とか思い出に残ってることなどのアンケートを取ったんだが、みんな散々なことを書いてきた。要約すると、２度と思い出したくもない的なことに満ちていた。当時楽しそうにしてた人すら、そうだったんだー。私だって外から見てもしかして楽しそうに見えたかも知れず、いやいや中学なんかこんなもんなのかな。神田の駅から３分くらいのオフィス街にあり、神田ってところがなんか中心から少し外れてうらぶれた街。5クラスあったら3クラスは越境組だが、中学受験落ちて、地元の学校に行きたくない人、私立行くほど金もないけど地元の公立に行くには忍びないと親が判断した者、などが越境組で、かなり遠くから来てたね。地元民はどこもそうだが、もう勉強できないって決まってるので、英数は学力別だったが、下2クラスは地元のクラス会であった。当然私もそこにいたが。
毎日学校行くだけで全精力を使い果たしていたので、なんだろ、こういう合わないところにいたらダメね。もっと緩やかな私立とか入れてくれればよかったのに、と今になったら思うけど、そういうのは親に知見がないとね。
不登校、という手もあったかも知れぬが、当時「不登校」というような言葉もなかったし、学校行かないなんて選択は絶対あり得なかったよね。今はいい時代だけど、でも学校から外れちゃうとその先自分で全て「開拓」して行かなきゃならず、それはそれで根性いるから、私はヘタレだからそのまま引きこもってたかもしれないので、嫌でも中学なんか鼻つまんで飲み込んじゃったほうが良かったとも言えるのか？わからん。
まあその後の人生も外れっぱなしだったので、何も今更軌道修正も何もなく、出来たらうたくらいよくわかるようになりたいと思ってすでに62、ピアノは当然うまくもなんともならないのは知ってるが、それでも毎日弾く。さらに楽しくもあるのはもう何も求めてないからだ。でもうたはまだ伸び代があるような気がしてるので、いや、気のせいかもしれないが。
今ふと思ったが、あと3年もしたら年金というのがもらえるではないか。月5、6万だという話だが、これも一年貯めれば60万くらいになるとして、これはイタリアへ２回行ける額。そう思うとありがたいね。すみません日本国。70から貰おうとか思ってたけど、65でもらうことに今決めた。いいんだよね？旅行に使っても。年金って月10万くらいもらえるんだと思って先生（71歳）に聞いたら、うそうそ、ホウツキ、そんなもらえないよー5、6、7万くらいだと思うよ、ってよく知らないの。こういうところ音楽の人だよね。安心する。
今川中学に行ってた頃から半世紀近く経ってしまったが。中学では自他ともに認める「音痴」だったのでうたを仕事にするなんて思ったこともなかった。自分の劣等感を磨きに磨いた3年間だったと思う。18歳くらいまでは光の中を歩いたほうがいい、と私は思ってる。でもここで頂いた劣等感の小箱を開けたり閉めたり、それもまた趣味だろう。悪趣味だが。
