つらい環境を乗り切るのは、なんか「依存」できる物、事、であるよね。
私は今はテレビくらいでいいし、酒もそんな飲めなくなったし、全てに枯れてくると「依存」も減るので、そうなると芸術意欲もすっかり減退。70過ぎても作品を作る人とか小説書く人とか、エグい絵を最晩年にいっぱい描いたゴヤとかすごい。
うたを始めたきっかけは、とにかく「子育て」からの逃避であった。うたのような練習したら向上していくものは嬉しかったし、外でうたえば褒められて自己顕示欲も満たされたし、自分が自分でいられた。二期会はさらに楽しかった。ここで午前中オペラの指導を受けることって、その先アホな幼稚園のお迎えも我慢できたし、ドメスティックなママたちを睥睨するような優越感で恍惚としてたね。いやらしい趣味だが。
「ママ」って感覚で言うと、突然牛になったような気分よ。LGBTの人々が自分の性に違和感があるというような感覚と少し似てるかも知れなく、ママ、というのにカテゴライズされる違和感。こういうのもあってる人とあわない人がいるんだと思うけど、今はママでも「仕事」があるから家で牛でも外で人間に戻れるからいいよね。でもずっと牛でいたい人もいると思う。
牛のママは子どもが人間っぽくなってくると大抵反抗されてるよね。言葉が足りないからだと思われるが。子らも人間になる過程で結構難しい言葉の練習やら本質を見抜く稽古を始めるから、そういう時に「言葉」で応酬できないとね。
民主主義、平等、などを説いていても、お母さんはどうしてお父さんのこと「主人」なんて呼ぶの？お父さんが威張ってるのはなんでなの？うちってちっとも平等なんかじゃないじゃん！などと言ってきたら、
「そこに座りなさい。この家は資本制民主主義を採択しております。お父さんの稼ぎで暮らしているということはお父さんは下部構造を担っており、私たちはそれに規定されて生きております。つまり家父長制なのです。家父長制とは男性による女性の労働力の搾取構造があります。その構造には平等は存在しません。ヒエラルキーがあるのです。それを採択している家なのですから、お母さんがお父さんを「主人」と呼ぶのは当然だし、構造としては子供はその下ですから、親のいうことを聞かなくてはいけません、嫌なら出てけ」
と説明すればいいのです。
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土建屋：呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンです。
先生：もうそういうの知らない人が多いと思いますよ。夫婦が老年になっていいのは、そういうの共有できるところにつきます。ジャニーズの話になってももうああいうグループ状のものの判別できるのはSMAPまでで、嵐も危ない。なにわ男子とか知ってますか？Hey!Say!JUMPとか。朝、そういう話題をテレビでやってて、「なんだそれは！」とおじいさんは怒ったりしてましたよ。怒ることないけど。
土建屋：ジャニーズの話題が来るとは。
先生：私の知ってるジャニーズはフォーリーブスです。私の友達が好きだったのでNHKホールに見に行ったりしましたが、熱狂できる要素は何もなかったな。私は小学4年の後半からビートルズにハマり、そこからブリテッシュロックに傾倒したので、日本の歌謡曲はその先ほとんど知りません。今回の事件をきっかけに、ジャニーズのような「依存」に頼った、いや正確にいうとファンが依存するだろうモノを提供していくような方向ではなく、提供したものにファンが依存するなり熱狂するなり、な正しいエンターテイメントの形になるといいと思います。
土建屋：どう違うのかよくわかりません。
先生：つまり、これこれの男の子たちを集めてこれこれの作曲家がこれこれの歌を作ってこういうメディアに流し、その先いろんなグッツを売ったりコンサートをしたり、という規定の「えさ」をシステマチックに会社が考える、というようなことではなく、才能のあるものが作品を世に問う、売れたら事務所が売っていく、というような。ビートルズのようなバンドが一つでれば日本の赤字も解消されるかもしれないのです。かつてのビートルズは英国を救いました。そろそろそんなアーティストが出る前夜だと私は思う。これだけ音楽教育が行き届いていているので、日本は良いバンドはたくさんあります。ジャニーズ解体というのは史的必然です。
土建屋：そうなんですか。モー娘。ってジャニーズですか？
先生：ジャニーズは女子はいないので違います。創始者の好みで選ばれているんだか、それが「確か」なんでしょう。しかしいくら資本主義で、稼いでるものに物申せない構造があると言っても、酷すぎるなあ。資本主義とは市場で「使い物にならないもの」を常に排除するシステムです。
土建屋：ひどい話で心が痛みます。みんな物申せなかった頃は少年ではないですか。1人の少年にやっても犯罪で捕まることを3桁の少年に行ってきたことを黙認してたとすればその周辺、マスコミ、国すら罪深いのではないでしょうか
先生：もう加害者は亡くなってますしね。でも私はそのジャニーズに「依存」してきた多くの女子のことを思います。うちは後楽園の近くなので、年末年始はジャニーズのコンサートがドームであり、多くの女の子たちが全国からカートを引いて集結します。一年分のバイト代を全部はたくというけど、彼女たちはうちの近所のファミレスやサイゼやコンビニで消費します。そういうファストの線上にジャニーズがいる。ディズニーランドもあるかもしれない。いい大人たちが、少女たちの二重搾取してんじゃねえよ、ナンセンス、とおばさんは思うけど、こういうのも昔の文法です。でも実際はそうなってる。「依存」は誰も強制したわけでもないのだからいいじゃないの、ではあるが、それはそうだが、そのジョナサンの三件先には三島由紀夫も通った「かつ吉」がある。そこには絶対行かない。実際はそんなに高くないし、本当にうまいんです何頼んでも。何を選ぶか？自体にバイアスがかかる。
土建屋：人の趣味をとやかくいうのはよくないですよ。それが好きな人たちにとってはそこに幸せがあるんですから。
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今日も上司に（ってもおばはん）漢字の変換ミスを指摘され、あなたあまり国語は得意じゃなかったのね？とか言われたけど、一言多いっての。この人うるさいのも嫌だけど、一緒に働く同じ派遣も暗いのが多くてなんかノリの悪い職場。前のコールセンターが声枯れたから、こういう打ち込み系はいいかなと思ったけど正直ほんと楽しくない。辞めちゃおっかな、でもいい。ニノのこと思うと我慢できる。嵐の関係で仲良くなった3人とグッツに並んだ。3時間も。でもしゃべくりまくってちっとも長いって感じなかった。本当に楽しいことがあるからあとはどうでもいいや。バイト代はかなりニノに貢いでるけど、それで楽しいんだからいい。
的な女の子の話を昔「あなたのうちについてっていいですか」というテレビでやってたが、ほんと悲しかった。家の中はニノだらけなのだ。
みんなしっかりしよう。底辺の二重搾取、派遣の会社で大儲けしてるよへいぞーは。せめて推しはもう少し「大人」の産業構造にやられていないものから選びましょう。
