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言えるかな?「ありがとう」

 またイタリアに行くことにした。2月、1週間、7月の下見と称してバッチリレッスンを受けてくる。

7月は大枠が決まり、1週目と2週目。1週間でも2週間通しでも受け付けることに。また詳細はお知らせします。

イタリアばっかり行ってるが、行って2ヶ月くらいは調子いいが、そろそろチャージ切れ(はやっ)また行くしかないか。そういえば松本美和子先生すら初めの頃はイタリアへ毎度逃げるようにして帰っていたが、今はこちらにもいらっしゃるようだよね。

こんなインターネットの時代に、現地まで行く主義、というのはいかにもベタな進化のないやり方だが、どんな時代になっても人間はアホなので仕方がないとも言える。人間の主にアホな点は「忘れやすい」ことだ。

あらゆる闘争、戦争の類なども散々痛さを知ったはずだが、まだやってるし、人間の基本状態が変わらないからだろうが、イデオロギーの闘争でもなんでもないよ、あらゆる闘争の原動力は「不平不満」だが、もっといえば「怠けて美味い飯食いたい」が根本だと私は思ってる。

 誰かすごく悪いやつがいて、多数を搾取してる、という水戸黄門的世界観に満ちていて、特に女子供がそういうことの信望者で、自分イノセントだが、まあまあ奥さん、あんたは家で「何もしてないから」イノセントをきどってるけど、旦那はどっかで「悪いやつ」に加担してませんかね?

 私は「被害者」というものを信じないが、つまり本当の被害者というものはたった今「声なきもの」であると思うのである。「その声」を聞くセンスがないと被害者は救えないのである。それは本当に難しいことで、たった今「被害に遭ってる」と感じていないかもしれない。

 「あなたこそ被害者である」と他人を鼓舞してしまって、その人を大変な人生にしてしまうこともあるので気をつけなければならないということも歴史から学ぶべきだ。成田闘争とか。ああいう大手の活動家が入るような案件は「被害者」は二重に被害者である。

 だからと言って、さあさあ国策だから民は落花生なんか作ってないで、そこそこの金もらって退散しましょうね、というような流れに断固として乗るわけにはいかないのである。そこで「闘争」が起きるのだが、じゃ私は誰と戦ってるんだ?国、といえばそうだが、敵は誰?資本主義?搾取して美味いもの食ってる代官?それと結託してる三河屋?いや、敵が見えないのである。

。。。。。。。。。。。。。。。。

土建屋「呼ばれる感じですね、はい」

先生「そんなわけで建て替え反対ですね、私は。だいたい貴社はどんどこ土地を買って大きなビルを作ってますが、もうオフィス需要は減ってるし、都市部のマンション需要も後数年でだぶついてくるというような予測は立たないのですか?未曾有の少子化だし、これが上向きになることはまずないです」

土建屋「私は与えられた仕事してるだけなので、そういう大きなことはわからないんです」

先生「そういうの悪だなあ。少なくともやってることをもう少し大きな視点から捉えることはしなくてはならないのでは?」

土建屋「それはそうなんでしょうけど、悪いと思ってやっているわけではありませんよ。そちらのマンションだって耐震に問題あるし、配管はボロボロだし、水は漏るわで建て替えたほうがみなさん快適です」

先生「耐震は補強すればいいし、配管は変えればいいでしょ、それの方がコストがかかるというが、そこにお金は使いましょう」

土建屋「本当にそう思いますか?」

先生「いや、半分思って半分思いません。私も働かないで美味い飯が食いたい、は半分くらいはそう思います。半分は働いてたいです」

土建屋「正直なんですね』

先生「もう歳なんですか、欲が減りました。この国の欲望も減ってきたから、歳のころ62歳くらいでしょうか?おや、同い年ですね、もう少し上かな。団塊の世代が青春だった頃にこの国も青春だったような気がする。だから73歳くらいですか?「国力とは性欲だ」とうちに来ている、アジア諸国で保健活動してる生徒が言ってましたが、そうなんだと思う。十六くらいでバンバン子ども作っちゃって、少子化となんの関係もない。彼女が昔30過ぎに勉強で行ったら、なんでなんで??と質問攻めにあったというんですね。30過ぎて女がまだ勉強してるとは異常事態なんでしょう。神宮の森にまたへんなビルを建てると貴社が提案して、またぞろ商社やまたこともあろうか神宮さんまでも乗っかっているようですが、木を切るな、と大変な反対運動ではないですか。時代はさらに変わる気配です。私が25年くらい前に桜蔭の建て替えに際して樹齢100年といった欅の木を切るのを全力で阻止しようとしましたが、誰も相手にしてくれませんでした。桜蔭の礼法の先生にお電話して「大きな木には鳥もいれば虫もいる、その生活を守ってくれ」とお願いしましたが、「え、鳥の巣などあるのですか?」ってあるに決まってるし、木はきっちゃいけないんだよ都会では。ましてその隣の「チンピラ神社」まで加担して切ってしまった。アホ。教育機関と神社等宗教法人は心等目に見えないものを大事にしてるから優遇税制なのだと理解していますが」

土建屋「でも桜蔭学園にしてみれば、優秀な生徒さんをお預かりして耐震の良くない建物で勉強させるわけにはいかない、と言った考えでしょう」

先生「それはそうです。でも木を切らない設計にしてもらうわけにはいかなかったんでしょうかね。未だにその話になると心が痛いのですよ。あの大きな落葉樹で私は四季を感じていたし、風を感じていた、スパッと1日で切られてしまったんですよ。でも桜蔭の礼法の先生とその後何で仲良くなったかは忘れたけど、たまに来て消化しきれない頂き物など頂き、コンサートにもよく来ていただきました。悪代官ではなかったですね、少なくとも。まあ少しセンスが古いというか、でも今ならあの木は残ったかもしれないな。時代は変わります、つまりこの国はいい具合に衰退しているのです。美味い飯より木のざわめきを聞きたいなんて、いい衰退です」

土建屋「そうですね。もう明治神宮に巨大ビル、というのはいかにも古いのかもしれないな」

先生「おお、少しずつ洗脳が効いてきましたね。そんなギラギラなものはもう時代に合わないのですよ。マンションだって低層階の方がずっとおしゃれ。今家の近くの毎日新聞社前のタリーズカフェでこれ入れてるんだけど、これこそ私が小学校の頃からあるけど、耐震はどうなんですか?もう今新聞社は大変なんだろうな、建て替えないんですかね?」

土建屋「そうですね、この時代に建ったものの大規模建替えが2028年にかけて少し加速するかもしれません」

先生「そっちからお願いしますよ。チビコイマンションなんか相手にするんだったらよほど益が出るだろうし、社会的意義もあるじゃないですか」

土建屋「私はチビコイマンション担当なんですよ」

・・・・・・

そのささやかな収入で(失礼)彼はもうすぐ銀婚式の妻に何か買ってやろうと思ってる。何がいいかわからないほどもう妻の趣味などは想像もつかないのであるが、でも旅行というようなありきたりなものはどうだろう。ゆっくり温泉でも入って美味いものなんか食べて。喜んでくれると思う。本当に心からお礼なんかいうの恥ずかしいけど、こういうの日本の男は苦手だが、それが良くないと何かで読んだ。言えるかな、「ありがとう」

 「家庭の幸福が諸悪の元」と太宰治は「桜桃」のなかで述べていろ。

「うちの子供たちは桜桃なんか知らないだろう。買っていったらきっと首飾りにして大喜びするだろう・・」的な描写の後、彼は「極めて不味そうにタネを吐き吐き」その諸悪の元をいうのだった、確か。

問題 この時の「彼の気持ち」に一番近いものを下記から選べ

A:桜桃などという高価なものは子供に与えるものではない。

B:家庭にはいつも厳しくするのが家父長の役目だ。

C:家人には常に優しくしたいが照れくさい

D:自分だけが美味しいものを食べてるという罪悪感から逃れたい

E:いいことができない俺、そんな俺が大好き。

F; 家庭など大事にするのは大義に反する。

G:家庭を大事にするような気持ちが全体としては「悪」につながる。

答え:E 、いやGか。

未だに売れてる日本文学は漱石でも三島でもなく太宰なのだ。

 

 

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