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イタリアベルカントツアー 雑感

 たったちょこっと飛行機乗っただけでも思うが、世界は広い。そしていろんな人種がいるんだなあ、決して分かり合えないような気持ちになるが、機内でいきなり人のものいじるアフリカ人とか、機内私の隣の席で咳き込む子どもは普通親と親の間に挟んでマスクをさせてほしいが、私側において咳し放題。親子は川の字に寝るんだろ!とか思うが。

まあたまに行くからいろいろ気になる。なんて行儀のいい民族日本人。そして文化水準も高いし、ほんと誇らしくなる。家の中だとウザい家族も、外に出すとなかなか立派、とかそういう感じだろうか。

ミラノは15年前行った時より明らかに衰退していた。

地下鉄に冷房が入ってたらラッキーくらいだが、止まってる「動く歩道」も歩けばいいし、別にそういうインフラがペケなのはご愛嬌としても、街全体がなんとなくくすんでいるように思えた。若者もあまり出歩いていなかったし。デパートも閉店していた。本屋で「マンガ」が隆盛である。もちろん日本のマンガで、イタリア語になっている。かなりなものまで(萩尾望都とか)訳されていた。

日本も文化を売り物にする国になりつつあるかと思えば嬉しい限りである。思えばイタリアなどもそうではないか。せいぜい建物の落書きを消し、中庭をさらに美しくしてあちこちでオペラを開催してスリ万引きなどを取り締まり、なるべく鉄道なども時刻通りに運行して観光しやすい街にしていただければ。今までの文化の蓄えで食っていけるのは国が成熟した証拠である。もうガサつな大国と組んで悪巧みをすることもないし、少子化結構。そういうのはグローバルサウスなどがこれからやっていくことになるだろうし、それはそれで皆がキラキラした目で、希望を持ってやるんだからいいではないか。どんどん子供も増える。どんな劣悪な環境でも子供は増える。つまり今の日本のやっている少子化対策は真に的外れで、子供を産む原動力は無秩序と貧困と闘争と逃走とそれらがあっても尚生きていくパワーと希望とそれに耐えうる精神力である。

そんなところに誰も戻りたくないし戻れないんだから。

「戻る」一個だけ方法があるとしたら「戦争」である。

私は本当に小さい時から老成した子供というと偉そうだが、動きが鈍く(指差しと「あれ」と「これ」をいうのを覚えてからハイハイも何もしないで淡谷のり子のように座って偉そうに人に指図してたと言ってたのは母であるが、なんで淡谷のり子)今に至る(今でもそんな感じである。人の習性はそうそう変わらない)

国やら環境は衰退してくれた方が嬉しい。動きが速いのとか量が多いことについていけない。今の日本ももう少し静かになってくれたらいいと思うが、今や日本はすべての地球上の人が来てみたい文化と活気のバランスが良い国になりました。季節で言ったら10月くらいか。

 これから活発に生きていきたい子供達には少し物足りないでしょうが、これからの子供達にこそ「文化」を。秋の夜長の暇つぶしには文化でもないと。

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