その人の声とはその人のものだなあ、って当たり前なんだが。
誰に習うものでもないからうたは、その人の全部が曝け出されるようなところがあるけど、大体息の吸い方なども誰に教えられるものでもないからみんなそれぞれ独特。
どれが正しいということはないけど、明らかに「やばい」息の吸い方というのはあると思う。もうこの仕事して20年、それをある程度類型化できるというか、まずい息の吸い方についてすぐわかるというか。
でも平均年齢80歳のコーラスで、あんまりなあ、な息の吸い方をしている人はいるが、でも元気で長寿なんだから問題ないんだろう。
直すとか治すということでもないのかもしれない。でもうたではダメだよね。
「まずい息」って、体が動かないというか、浅い息で肩が上がることすらない、どこで吸ってるかわかんない息(すごく上手くなるとそうなるが、調子のいい時のパヴァロッティって動かんかった、でもそういうのではない)首から下が死んで見える。
でも生きてるし。大体胃下垂で冷え性だが、うたとか暑苦しい競技は向いていないだろうが、向いていないこともバランスとしてやったほうがいいし(私だって苦手な運動を勧められてる)
嘘つきな体、というような気がする。思ってることが上にすぐ上がらないというか。治したくてうずうずするが、たいていそういう人はそこいじられたくないようなので、でもうたいたい場合そこをいじるしかない。かなりな抵抗に遭うこと必至。
嘘つきな体は嘘つきな生活をしていることが多いから、それはぜひとも治して人生は困難なことこそ多いですが、せめて正直に「本当のこと」が言えるように上から下まで通す、というようなことをするとうたはそこなので、上手くなるのである、うたが上手くなるってそういうことなのだ。
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年末ではあるが、大掃除も終わり、年賀状もすでに15日に出してしまったので、今日午前中ぼーっと猫と寝てたんであるが、よく考えてみると(逃げてただけだが)来週火曜日はピアノの会ではないか。まだプログラムも作っていなかった。今日から頑張る。
ピアノフォルテの会 第4回
12月27日(火)午後2時から5時前くらいまで。江戸川橋ピアノパッサージュピアノサロン 入場無料
私はDebussyの子供の領分から4曲とBachのシンフォニア3番、娘とフォーレの連弾一曲。いっくら練習してももうここからはそうそう動かないと思うが、毎日練習するために本番を作ってます。