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ハイフィンガー奏法

 芯がないとだらしなくできない、の続きだが、月曜にピアノのレッスンに行って、相変わらず「あははは」で始まるコメントは厳しいものだが、あなたの真似ということで先生が私の真似をした時に、そうだよなあ、かなり嫌味な感じだが、私の演奏って、そんなだよ。娘に言わせると「昭和な感じ」。

 つまり「ハイフィンガー」方式なのだ。

井口基成の孫弟子とか言ったら申し訳ないのだが、私の小学校の時習った先生が井口先生の弟子だったというだけのことで言い張るが、そういうハッタリは誰でもやってる。誰々先生についてる、だのついてただのは何か自己紹介の時の定番だが、だからなんなのさ、今どんな音出してんのさ、とは思うが、そういう誰々の威光を借りるバカは何も音楽の世界だけではない。

 私は何かに「依存」して生きる、に関して厳しく考える。多分親に依存していたバカ娘の歴史がそれを許したくないんだろう。旦那とか子供とか家とか国家とか、自分で獲得したもの以外を所有と錯覚するな、情けない自分だけで立脚してくれ。

 で、そう、話戻すが、とにかくその「ハイフィンガー奏法」は私たちのピアノ習った世代には普遍的だったし、私はやはり初期初動として有効な方法だとは思っている。がどこかでやめないと。

 近位置から弾いてみる。「指で弾く」をやめてみる。音楽が捉えやすくなる。案外指は勝手に動く。音楽というものを外に出すだけのメディアとしての「私」が「何か」してはいけないのだと思う。

 今更ピアノが上手くなるとは思ってなく、もううちの母系の人々はことごとく最後認知症になるので、それ防止で再開しているピアノである。それだけだと練習に身が入らないので、ピアノの会を開きました。ピアノで場がほしい人に場を提供するだけで、私に習う必要はありませんの会です。

6月17日(金)2時から ピアノフォルテの会その3  江戸川橋ピアノパッサージュ 入場無料

 そう、その指で弾くをやめるということは、思ってもみなかったが喉でうたうをやめることと近い気がする。つまり、指だの喉だの近場で「作業」するとちっとも音楽が出てこないのですね。

 じゃどこから音楽はやってくるかといえば、そら本当にその臍下丹田という場所なのだろうか、イタリアのルチア先生は、リモートでレッスンした時すら、いきなり曲を止めて「qui,qui」と臍下丹田を指すが。マスケラに音持って行こうとばかり努力している毎日を毎度反省させられる。

 でもまず指で弾けなきゃ、マスケラに持っていかなきゃ話にならない、と話が戻るが、字が読めなきゃ哲学書も読めないでしょ、でも字ばっかり読めても考えてることアホな人になっちゃいけない、という話に近いか。

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プーチンが「だらしない」欧米化を嘆く。資本主義による果てしない欲望の肥大を嘆きながら、自分は100万もするダウンを着ている自己矛盾。

でも私たち学生の頃の一部の学生運動なんかもミニミニプーチンだったのだと気づく。経済成長、バブルを享受しながら、何、社会主義革命が正義だとか思っていられたのだろう?人の欲望に厳しいだけではないか。学生は大学内にある米帝コカコーラの自販機を放逐したが、「自主管理」を勝ち取った「学館」内の掃除は「清掃員」に任せていた、とか矛盾だらけであったよね。

 「社会革命」など起こさなくても、「欲望」は必ず「外部」からストップがかかると思う。例えば暴飲暴食が病気を起こすように。例えば地球温暖化のような「病気」によって。そこまで行かないと事は変わらないのだと知ってほしい。個人のできることなど、まあ腹八分目と回収トレイを分別ゴミに出す、とかだろう。

 ロシアの小男の拡大自殺を誰も止められないのか、情けない。

 

 

 

 

 

 

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