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幻想の労働

発表会終了。すばらしい演奏でした、こんな各自真剣な発表会を開けるのは教師冥利です。

次回はまだ何も決めていませんが、今年中にシビックもう一度、その前になにかどこかを見つけて、学習会的発表の場を設けるつもり。100回の練習より1回の本番、声楽は人が見てる前でやらないと「よくわからない」ジャンル。そこで出来たこと、出来なかったことをピックアップ、あるいは無視しながら進んでいくしかないのではないか?昔、オペラのちょい役で出た後、主催者に「次回はもっと発声良くしてから臨みます」みたいなこと言ったら、「そんなこと言ったらホウツキさん今日本中でうたえる人なんか一人もいないよ」と言われた。

ほんとうにそうだと思う。いつかどこかでなにか、は一生来ない。今ここで情けないけど(いつだって理想よりはなんでも情けない)これ、だろう。

 月曜の度に熱を出し、一日で治るという変な習慣が出来てしまい、もう3週間も月曜はろくな活動が出来ず閉口。特に何も出来ないので、今日は家事やってコピー取りとイタリア語やって、小池整体行って、ベローチェでまずいコーヒーとともに本読んで近くの湯屋、成城石井で終了予定(いつでも食品の購入なんだなあ最後は)具合が悪いので午前中にさっさと夕飯のファンデーションは作ってしまったし。

何年か前は月曜都度に熱海に行ったり元気だった。熱海の湯屋に行ったって菊水湯だって大差ない上に近いほうが体が冷えない、などと考えたら人生は終わりである。「遠回りな徒労」こそ人生の本質である。
「ほらワレ、近道すんなよ」となかなか「親」は言えないが、それを小耳に挟みつつ人間は「無駄な遠回り」をするのさ、でも「親」っていつも「老婆心」、そうか、それは老婆のココロと書くですね。

 先週金曜、生徒数人と近所で飲み。面白いわ、うちの生徒は。こういうコミュニティーを作れただけでも私はこの教室立ち上げた甲斐があったと思う。宣伝だけど、地域や会社やそれぞれで「辛い」人は来るといい(あ、一応商売なのでうたならってくださいね)なんでみんなそんなに辛いかね?

うたってないから

 この日はうちの生徒の一つのボリーム・ゾーンである、30代未婚女子会社員だったが、これが40代ともなると、結婚はあきらめ気味に、結婚は一度はした方がいいと思うよ。相手がいないっていうけど、みつくろったり、でっちあげたらいるって誰か。だって既婚者の「選んだ人」って言うのも客観的に見ると、はあ?だよ。「世界は2人のため」。いいのですよ「絆プロジェクト」で。はたから見ればキモいけど。見た目はキモイもののほうが食べたらうまい、というのに結婚は似てる。発酵食品のようなものだと思う。

 樽で漬けられ何十年、もう臭くて家では開けられないので、浜辺で解体する「なんか魚の発酵食品」をテレビでやってた。それはそれはうまいんだそうだ。生野菜にドレッシングなんかかけて食してる場合じゃない。

結婚はサラダじゃない

一生「結婚」してるほどバカでも利口でもなかった私。

良い発酵食品作ってください。芳醇とかそういうのがいいよね。でもそれは「珍味」だって自覚は持っててください、既婚者みなさん。とても喰えるシロモンじゃない。

今日の読書

「主婦と労働のもつれ」 村上 潔  洛北出版

 いろいろな論文のまとめ的な本であんまり面白くなかった。
そう、労働の観点からすれば、主婦とは優遇されることと差別されることを同時に生きなくてはならない難しい立場だが、

 家事は「労働か?」というのはよくある論点だが、私はそもそもその「家事」と言うものは本当に「ある」の?とよく考えるけどね、「家事」やりながら。

 私は週にきっかり60項目の「家事表」を作り、主に月曜にやるようにしているが(シシローはうち3つだけ「やってくれる」が)どうしてそんなめんどくさいことしてるかと言えば、「家事があるか不安だから」である。あることにしたいんだと思う。

 私は家事を「労働」にしようと「一人で労働闘争」する者である。

 いよいよ熱も上がりそうなので、風呂行って買い物して帰るが、これがきっかり「うた」うたったり教えたりすると治るのである。今気が付いたんだが、私は「家事」が嫌いなのかもしれない。

 この「幻想の労働」の「逃げ道」を断つことが、今後の私の課題なんだろうなあ。

 

  

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