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見学料

 思えば何年か前に発作的に離婚してしまったわけだが、その後約一ヶ月の別居を経て、それが「強力」に違和感を感じたので同居に戻し、しかしめんどくさいので(という理由だけではない、そこにはいろんな含意があったと、いやその時点の意味よりその先に「意味」が発生したという方が近い)籍はいまだ入れてない。こうなると息子の就職に不利、だの娘の結婚に不利ならその日のうちに入れても尚良い。すぐ元に戻すと思うが。

 大変わかりにくいこと私はしているのだが、そしてその「意味」についてししろーと私では違うので、いや何だって意味なんかその場での本人の意味でしかないのであるから当然だが

 いま離婚という「制度」を利用して一番よかったと思うことは、私の「自立」ですか。社会保険等税金を自分で負担するようになったこと、である。当時は二人の子どもも中高だったので、なんかの手当を請求すれば母子家庭というのは「保護」の対象であろうから何か貰えるなり払わないなりの措置は取れたんだろうが、当時(今でも)そんなこと考えてる暇があったあら音楽と格闘してないと先がないような私であったので、そのうち考えようと思っているうちに今になったが(離婚だ結婚だを自分のために利用してはいけない、かもしれないが、まずは「正統」にやってみたんですよ、結婚を。でもそこには欺瞞だらけ、と私は感じた。それはそういうなら私のためというより「子の教育に良くない」と思う、今になって言えることだが、「母の欺瞞は諸悪の根源」である、でもそれはそれを「欺瞞」と感じてる母にだけの話しで、目覚めてない母を起こすのは良くない、どんな喧騒の中でも寝ていられる母は尊敬に値する、リンゴを食べたもの、あるいは冬眠なのに起きてしまうムーミンは常に楽園はないのである、ま、でも全てはきっかけがあり、きっかけとは「卑近」な理由で、それが無かったら歴史は変わらない、それはししろーのキャバクラ事件だったかも、浪江(仮名)事件だったかも・・いろいろ事件があるんだ、ししろーが人格者だったら歴史は変わらなかったなあ、はは)

しかしね

何か貰っちゃだめなのよ、人間は。

 何か「得」なものがあるなら避けた方がよい、「得」の利子は高い。

 貰わないことによる「得」のほうが、貰う得よりずっと多いことを記せば枚挙に暇無いが、都内の一等地に何の労なくして100平米を越えるマンションを「貰ってしまった」ことが私の人生前半の「死にたい気分」の大方だったと今ならわかる。税金払うことで少しは立ち直った、いや仕事する事でだ、「天職」がくるまで待つこと40才くらいまで、待てたゆとりは「この家」故なのかもしれないけどね

 人生は「タダ見」をしてはいけない、「優待券」を貰ってもよくない、自分で払って見ないと「見たことが有効に機能しない」

「近代家族の成立と終焉」上野千鶴子  岩波書店
これは本当に一回は「家族」を持とうとしている人、持っている人、持っていた人が読んだ方がいい名著だと思う。

 余談だが、上野千鶴子って難しい言葉の先に橋田壽賀子を感じてなら無いのは私だけ?

 うち以外でだれ一人として見ていた人をしらない最新橋田ドラマ「どうにかなるさ」(「なんとかなるさ」だっけ?毎週見てたのも関わらずタイトルもいえない。浅野温子の口蓋の上がりを見たいだけで見てたんだが、アンザッツ1型のマスケラだけ当てる発声、下からの繋がりの拒絶、演技の拒絶、演技とは「うそ」なんだからそういう意味ではウソの上塗り、厚塗り)などで展開される、非伝統型ファミリーアイデンティのあり方は上野言う「家族とは現実ではなく意識である」というののドラマ展開だった、また橋田ってこの手のテーマを追い続けているよな、「渡る世間」がしつこいほどそうだよね(しかしもう私は「えなりかずきに叱られて泣く姑になった泉ピン子」のところでおいおい泣くくらい「姑」になっちまっているが、どうして新婚所帯に餃子持ってって叱られるのさ!)

 確かに家族は「やめてみる」とどこにいたのかよくわかる。でも初めから籍入れないとか別姓だからこそより深くつながるとか気持ちわりいからやめてくれ。「タテマエとホンネを一致させようと言う点で、彼らはピューリタン的である」(上野)夫婦別姓とか戸籍制度なんかやめてみれば何でもなかったことがわかるが、それが法律で認められてしまうと「そういうピューリタン」こそ立脚点を失うのではないか?

 余談の続きだが、しかし女の家族論の中には必ず子があるかないかが入ってしまうような気がしてならない、だから上野を読むと橋田を思い出すんですね。

 少し前に流行った「まけ犬」(結婚してない女をそう呼んでたわけだけど、どうしてそんなこと?という問いがある。家族がなんでえ、子どもがなんでえ、であるよ。もう子ども2人に夫婦なんていう政府が「標準」と言っている家族は3割もいないんだぜ。「標準」幻想、でもそう呼ばれてしょうがない何かはなんだ?)

それはね、落ち鮭の「満足感」である、

「負け犬」と言う「こちら」は落ち鮭である。

 次のステージに行くためには一回「終わらない」と始まらない、いや、もう「何も始める事など無い」のだとは私は良く知っている。子持ちの親はみんな知ってると思う。落ち鮭もそう思ってると思うよ、遺伝子を残すって(それがつまんない遺伝子であるか、スバラシイ遺伝子であるかすら関係ないね)そういう事である。内容ではない、残すことである、メディアはメッセージ。

 でも人生は続くのだなあ・・・つい戦後すぐ位までは齢50くらいで終わってたんだから倍近く延びちゃった人生

それをどうして良いのかわからないで年金貰って暮らしてる母親に思う。あなたも私みたいなつまんない子ども(謙遜だが)一人作ったくらいで「終わった」わけだけど、それでいいと思うんだけど、その後の長い人生で、なにか考えあぐねているように私には見える

その先はどうしたらいいのだろうね?孫?興味ないでしょ。「家族」なんてとっくに信じてない果てに父と駆け落ちしたドキュンについて、私はそれは大支持示するけど、駆け落ち相手はとっくに死んじゃったしね。

趣味とか?違和感ないですか。趣味は決して生き甲斐にはならんよ、「趣味の先生」やってて言う事じゃないけど 一番初めの話と続がった良かった。

 見学料を払うことかなあ「見ている限りは」 

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