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京都旅行

 京都一泊 もっと長期に、と思ったが、案外皆の日程が合わず一泊になった

 浪人でも行こう、という事になってたんだが、晴れて卒業旅行、私の子育て業の(いちいち注釈でうるさいが、私は「子育て」などという仕事はないと思っている、ついでに言うなら主婦業。それはお風呂入るのは仕事か?というくらいな感じだろうか?わたしは月曜は「主婦業」の日だが(それはかなり徹底的にやる)金銭的代価はないので仕事ではない。代価は「自己満足」である。家族が気持ちよく暮らせるように、は方便。子育ても同じで代価は自己満足とそれに近いが責任感、最近またたて続けに読んでいる本がジェンダー関係だが、そんなに家事を等分にしたりせんでもよろしいがな、到達点は「自分が良けりゃ良い」わけだから人に任せると何か違うし、あるいは金銭労働したから「自己実現」するわけでもないし、ただ主婦の怨念のようなものは成仏しきれないのなら御祓いするか石碑でも建てて封印してもらいたい、あるいは「やりきったら」どうだろう。「あなたがフシアワセなのは私のせいじゃない」)

宿などというものは半年くらい前にしっかり予約するものなのだろうが、いったい旅行というものは「思いつき」でいくもので、あるいはもう現状がぐちゃぐちゃしているときに「逃避」で行くもので、計画と予定をきちんと立てていくのは「仕事」になるではないか、ヨーロッパ1ヶ月旅をした事があるが、どこに行ってもその日泊まる所はなんとなく見つかるので、思いつきでどこにでも行けて楽しかった。

余談だが、このときはししろーと2人旅だったんだが、この人ほんと計画立てないというか、その日出たとこホイな人間で、私の後ろをついてくる感じになるからめちゃくちゃ腹立たしかった、それはその後の私たちのあり様でもあるが、

真正怠け者というものは神々しいものである

酒を飲み続ける、競馬競輪パチンコ等ギャンブルなどはいわば勤勉なもののアンチであり、体力気力集中力が無いと堕ちるとは「まとも」にいるより晦渋である。体力もいる。本当の怠け者は「何もしない」のである。なぜならじっとして空を見ている、というような行為の中に「すべて」はあるのであり、それを享受する事が出来るのは、撒かず刈らず倉に納めず計画も立てず計画を実行することもせず、アリノママでいられる者だけだからで。

私は貧乏性の働き者ですが、どこかこいつの怠け者ぶりを「尊敬」しているんだと思う。「家族のため」に積み立てちゃったり残しちゃったりされるのは嬉しいだろうか?それはよほどの余裕のよっちゃんであれば器がありながらそういう事も出来るんだろうが「一生懸命」で痛々しい感じなら、怠け者でぼんやり空でもみている男のほうがよほど良い。そういうの「だめんんずウオーカー」というんですよ、と生徒に教えてもらっているが、

 

なんか話が進みませんね、

 

京都は桜が満開であった。桜が満開の京都、そうか京都に行こう、桜の名所なのね京都は 図らずも満開の京都に

宿はそんなことで三日まえなどでは到底取れず、いや、それがあるんである、京都1,2を争う老舗旅館、川端も泊まりましたな宿には隠し部屋が。まあ一泊なら良かろう、慶応止め20万も使わなかったし(お母さん、儲かったわけじゃないからね、といわれているが)もうあのお高い塾代もないし、国立は安いし3年からは電車賃も無いのである。今まで全てが高かったので儲かったくらいな気持ち。

 勤勉な我ら3人(ししろーは留守番、たって「留守番」してなかったようだが)は7時の新幹線に乗り9時に京都、その老舗に荷物を預かってもらい自転車でかなりな範囲を回りました。金閣、京都御所、北野天満宮、その他いろいろ歴史部部長の先導で。5時に老舗に帰ったが

ほんと、「子育て」は終わったんだなとしみじみ。自転車で後ろからついてくる私を時たまちらちら気にしている2人は、大丈夫か?かあさんは?なんだろう。ふん、大丈夫だよ、第一「出資者」はオレだ、がはは、と息巻いても やはり危ない感じなのか「おかあさん」・・昔はこいつら連れてどこか行くというのは30分で行けるところ1時間とかさ、それがいつの間にか逆転してるんだね。しなきゃ困るから良いんだけど、ほんと「卒業」なんだなあ・・早かったなそこまで。そのうち足の悪いおかあさんが行ける所、なんて事を考えてくれたりするのか。いいよ、じじいのししろーとのんびり行くから

自転車で走ると街が感じられて大変良かった。京都は観光の街なようでいて閉鎖的なのがよくわかる。行き先看板が極端に少ない、そういう一見さんお断りな態度は街の自信と矜持だろうが、1000年かかるのか、東京もあと700年くらいでしょうか、文化が人に街に定着するには 京都出身だったら東京には住まなかったと思う。断然格が違う。

 

老舗のご飯やらおもてなしはびっくり。「マナー講座」のようで、浴衣もろくに着れないような我らは緊張しまくってしまったが、いやあ親業廃業にあたり、箸の持ち方含め「親の躾が悪うございました、すまんことでした」、もっと日本の文化に親しみましょう、だいたい能楽堂の上に住んで30年もたつのに一回も能見てないし 

 

 また来たいね!と言い合ったけど、きっともう来ないと思う。次は親じゃない人とおいでなさい、そのとき自転車で遅れないように必死で着いてきたかあさんのこときっと少しだけ思い出しちゃうかもしれないね 忘れてください 家族とは一過性のものです 桜と一緒です どんなにその下でそれを惜しもうが写真に撮ろうが宴会しようが。

一年間開花を準備して一瞬で咲いて散るってどんなに潔いんだろう。そんな風に生きたいと誰もが思っているけどそうは行かない その執着のみっともなさ、美学でだけ生きていたいと思うが

帰ってきたらそわそわ出かけようとしてるところを捕まっちゃった男の子のような顔をしているししろーがいたので、ふんづかまえて本郷で飲み歩く。夜の東大を大騒ぎして親ばか振りを露呈、あたしが入れた、俺が入れたともめるが、本人が入ったのさ。しかし最近夜の東大はライトアップして幻想的である。その前のややしゃれた店に入るとカンサンジュンがいた。大変かっこよかったが、「かっこいいことを知っている」俺、だった。小指立てて携帯持つのはやめよう。

 

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