二期会マミーシンガーズは活動10周年になるんだが、最近は警視庁から依頼を受け、あちこちでその警視庁命名「防犯歌劇」を展開しているんです。それだけで一月に3つや4つはあり、リーダーは仕事を理由に不参加が多かったこの2年でしたが、今回家庭の事情で降りた人がいたので、そのアナ埋めに今回連続2日、老人万引きをテーマにした防犯歌劇のなかの「たけ」の役をやってきました。
しかしそれは思いのほか大変楽しく、やっぱり舞台はいいなあ。
お客さんも満席で、それはきっとその前にやった研ナオコのトークショー目当てで、そのまま帰りそびれ「防犯歌劇」を見る羽目になったんだろうが、場内からはすすり泣きすら聞こえ、大変感動を呼んでいたようです。でも毎回やっててばあさんが万引きする緊迫のシーンで「笑」が来るのは何でだろう?これが中学生版、小学生版(もちろんみんなセーラー服あるいはランドセルでやるのよ)では水を打ったような場になるんだがね。老人の観客の受けどころがわかんないわ。
マミーも年取って、変装も老人版が一番時間かからなくなりました。 中には変装したら見に来てた客と間違えられた人もいて、そのうち変装しなくてもこれはやれるにあと5年くらいか。具合の悪い人も多く、私の行ってる鍼灸を紹介したり、すっかり「笑点」の楽屋のよう。
私も今回の為に西新井で老人「たけ」(設定70)のばばくさい服を調達してきましたが、一回こういうの買うとこの手の服に目が行くようになるね。
来週もあるんだけど、もう一つ買っちゃおうかな。
こういうの着る意味がわからなかったが、とにかく楽なんである。それはウエスト総ゴムであるからばかりでなく、もう街のなかの電柱とかガードレールとか落ち葉とかと同じになる「楽」さ、記号としての「おばさん」はどんな危険な思想を持っていても不審尋問されない。どんなに「やりたいココロ」を持っていてもナンパされない。つまりカウントされない「楽」さ、
つまり「安全安心」の保護色なんですね
本番ってすぐアドリブに走ってしまうが、最後の説教シーンがどんどん金八のようになるのはよくないな。2日でもロングランな感じでした。来週木曜練馬IMAホール、見に来れるようですよ。見に来たい人はメールください