声楽ってブームになるんじゃないの?
とりあえず身一つでできるし、楽譜も声楽の楽譜が読めないなら何も読めない。2オクターブくらい&単旋律。小学校で習ったレベルでいける。呼吸とか体とか気とか絡んでいるからなんか健康に良さそうだし。大人になっても出来るほとんど唯一のクラシック。ピアノの会を去年から年2回開くことにしていて、これはピアノを習ったことのある人が練習の場としてご活用ください、の会なんだが、少し習ってきた人じゃないと何も弾けないし、結構習ってきた人でも「何も弾けない」。でもそんなこと言ってると、あんなガミガミ嫌なレッスンに何年も通った苦労も報われないから開いたのであって、出来たら次回からは「本当に弾けるもの」「訴えられるもの」を弾こうとは思う。
斯様にピアノなどはハードルが高いし、弦楽器はもう大人になってからはやめた方がいいと思う。近所迷惑は声楽も下手なピアノも同じだが、ヴァイオリンなどの高音弦楽器の神経に触る感じの比ではない。大学で副科でチェロをやってたが、これも笑えるものであったがヴァイオリンよりマシだと思う。うちで練習してると父親が「またブーブーが始まった」と笑ったが、「キーキー」は笑えない。2年になると初心者弦楽器でアンサンブル、という講義があり、必修なのだが、「古時計」をやった。涙が止まらないほど笑えた。ヴィオラはいつも救急車のサイレンのようだったし、それはハ音記号の読み間違えだと思うが。
すると皆が思うとうりにクラシックってやはり然るべきお家に生まれ、素養のあるママパパがいて、それを継続する財力があっての、期待通りの展開になるわけだ。
け、くだらん。
東大のオケが上手いの知ってますか?もういやらしいばかりだが、年末に行った「モツレク」だが、ほんとこの人たちこんだけ上手い弦楽器とか揃えられて、で東大なんでしょ?
親がちゃ、とか言うらしいが、世の中8割生まれたところで決まる。生まれたところで咲きなさい、とかいうけど、やだ。
女はさ、結婚でランク上げられるからね。それでなかなか皆結婚しないが、自分が馬鹿なら良いタネもらったほうが優秀な子供は生まれやすいしね。
け、くだらん。
そんなくだらない思想は子どもに伝播するよ。「幸せを守るのではなく、分けてあげる」松崎ナオ、ピケティが言ったようなことを現政権は言うが、ゴミがゴミにくっついてたまるように、金は金にくっついて貯まるのが資本主義のカラクリである。
うたおう、と思う。もう現状を変えられないなら、変えるのに時間がかかるならとりあえずうたおうと思う。それも「やる気の地声」ではなく頭声で。
それいくらでも教えられるので来て下さいと思う。タダじゃ教えないけど。
もうオペラのなになにを知ってるとか知らないとか、どうでもいいわ。そういうクラシック好きな自分が好きなこととオペラはなんの関係もない。オペラの登場人物などまともな人はただの1人もいないではないか。それにしてもオペラってひどい話が多すぎると思う。人生はさほどには残酷でもドラマチックでもロマンチックでもなく「フツウ」。エリック・サティが「家具の音楽」、つまりそこにあっても気にならない、気にしない音楽、というものを提唱していて、それに倣って「家具のオペラ」というのはどうだろう?
何にも起きないの。展開もオチも無し。フツウの人が主人公で、朝起きて会社行って仕事して帰ってくる、みたいな。恋愛もなし、陰謀もなし、社会保障もまあまあ整っている中堅会社でストレスもあまりなく、ましてテレワークの日も多く、動きもない・・。運動不足から病気になる、という展開もなく、近所のジムに通ってるし、会社の福利厚生も良いから健康診断もあるし大丈夫。フィナーレは正月に実家に帰ってみんなで鍋を囲むシーンかな。甥や姪にお年玉をあげる。最後のシーンは合唱になるかもしれないけど、アリアとか作りにくいだろうね。感情の振幅が少なくて。
うたをうたいましょう。ドラマのない人生を送っておる私、そして皆さん、せめてうたくらいうたわんと。