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乾杯のご発声を

 キララエアーというコロナ菌99・9除去する空気清浄機を導入しました。

私は感染症対策とか考えるのが結構好きなタイプだと思う。今日隣でやはり教室をやっている娘がパーテーションのカーテンを設置したいというので、早速DIYの店に行き材料購入、ものの1時間で設置しました。こちらにもキララエアーを導入。

私の感染症対策は、もう30年近く前のO157から始まっており(あれは衝撃だった)ちょっとそれは趣味化している。

消毒液というのも好きだが、感染者が増えたので、玄関ドアノブ等はやはり医薬品のエタノールを使うことに先週から決定しました(その前はキッチンアルコール、あるいは66%アルコールでした)

 喉の方も夜にはよなよなエールビールで消毒をしており、完璧を期しておる。

 

いやいやしかし。

今日来た生徒と話してたんだが、人はマスケラと呼ばれているところを鳴らすことを「社会的」にやめた初めての動物だが、それは赤ちゃんがその初期にモロー反射を起こすように(大きな音を立てると、反射的にしがみつくようなそ素振りをする。木から落ちないようにする反射だということです)奴らはそのマスケラ発声(鼻腔共鳴発声)を満1歳くらい(言語と引き換えでやめる)まで続ける。何度も書いてるかと思うが、赤ちゃんはアリアが好きだ(NPOままとんきっずと組んで毎月赤ちゃんにアリア聞かせる講座やってたのでよく知ってる)

 マスケラを鳴らすのは、言語を獲得しないものが、食物を得る、危険を伝える、仲間を呼ぶ、愛を叫ぶ、に必要な能力で、神はそれを与えしものだが、例の如く禁断のリンゴをかじった人類はそれを捨てることで「言語」を得ました。

例外:足立区西新井の子が5歳くらいになってもこの能力がまだ残っている事例に多く接する機会がありました。スーパーのフードコートと呼ばれる飲食街で嬌声のようなものを発し、いきなり親に殴られている場面に何度も遭遇しました。

例外:安飲み屋のアフター5。みんなかなりなマスケラ声で、おいおい、ちゃんとしたスーツを着ている大人な紳士諸君が。

例外:ラクーアのジェットコースター。うちの窓を貫通するような奇声を発してもいいことになってます。

 いやいや、みんな「教育」の御旗もとで、そのマスケラ声を取り上げられたのに、そうして「至らない教育」だったり「許される場面」だったりでちゃっかり本性を出していたのですね、お疲れ様です。

 リモートで仕事はできるし、学校もそれでいいばかりか、余計なのりしろみたいな時間がなくていいようですが、人間はこの本能に根差す「反射」の部分はちょこっとどっかで出さないと。

 泣くとか。叫ぶとか、うたうとか、それが「本当」の部分だと言っているわけではなく、「抑圧」だなどと言っているわけでもなく(現にマスケラが鳴らせないお行儀の良い生徒が結構来るが、鳴らすことの方がストレスありそう)でも人はたまにはそれやらないと全体のデッサンが崩れるのだと私は信じてやまない。

 でもその「お行儀の良さ」は遺伝子に組み込まれるレベルだから、「声楽」などというまた高尚な「仕組み」なくしては声も出せない、というならそれも一つです。でもやることは犬や猫に聞いてから来い的なことに過ぎません。

 安飲み屋も閉まっちゃったし、そこでのよなよな繰り広げられた同僚との「くだらない飲み会」をあなたは「反省」してるでしょう。そんなのはコロナ終わってももうしないぞ、と。

 だいたいそれらの安酒場にはろくなつまみもなかったはずだし、綺麗なちゃんネエもいなかっただろうよ、何のために行ってたか?日中抑えてた「反射」を開放するために。

 それでいいんですよ。またコロナキャンペーンが終わったら行ってください。

声を出すのを抑えたって、どこかで溜まったメタンガスのようにそれは噴出する。「声」くらいの段階で出すのがよかろうと思いますよ。

 

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