発表会合わせをやった。やはり本番を作らないと。合わせだけなのに家に帰ってきたら気持ちが随分晴れてて、コロナのような気にしてもしょうがないことをそれでも考えていたんだなと思う。いえでくよくよして精神的に参っている人は多いと思う。データをどう読むかもまた個人の資質なのでワイドショーをやみくもに信じ、東京から来た人はみんなばい菌のように思ったり、外にほとんど出なかったり、外から帰って洋服煮沸したり、外から帰って靴の裏まで除菌したり（それ私です）
いいけどいい加減にしよう。見えないものを恐れるのは「病気」である。見えないものをあたかも見えるように思うのも「病気」である。
そういう病気にはカンフル剤で、歌舞伎町のホストクラブに遊びに行くような減感作療法も良いかもしれない。そこで感染しないという「成功体験」を積んでいく。まあコマーシャルだが、声楽を個人で習うなどというのは一番コロナ鬱には効きまっせ。わたしも思い詰める性格だが、ピアノとうたの練習がきつくて思い詰められない。
ピアノは例のスプリングソナタの伴奏で、難しいところ付点つけたりして一日1時間くらいさらわないと普通に弾けないし、うたはやめればいいのにミトリダーテのポントの重唱を去年あんなに苦しんだのに今年も苦しんでるが、しかし去年よりはましになった、この曲でつかんでることは多い。迷宮入りした事件を一人追っている定年まじかの窓際刑事のような気分だが、おやっさん、もう事件のことは忘れて退職金で奥さんと旅行でも行く計画でも立ててくださいよ、いやあ、まだ気になることがあってね、ここ、もう少し後ろに持ってったらうまく転がるんじゃないかってね・・。
先日の合わせで、天才ピアニスト中島は転がらないところを「速度を落として」くれたが（それはもう一瞬で察して）いやあ、そこあと2週間でホシ挙げますんで、そのままやってください。
ステージはその人がそのまま出る。その人の履歴のようなもので、それは個性などという甘いものではない。何かに真剣に取り組んでる人なら「個性」を尊重するなんて言辞はどれだけ浅い欺瞞だかよくわかってるはずです。癖を個性と読み違えないことが大事だし、いや、子育て中のお母さんに告ぐが、それだけが大事な教育論かもしれません。そこ今時のアトモスフィアにやられて履き違えると「予後」が大変。学校行かないのも働かないのも個性になってしまう。
でも事態は複雑で、そういう「個性」を言い募っているうちに自毒にやられる、ということがあります。例えば私です。ただのゆがみや癖を直すのがめんどくさいので、個性と言っているうちにそれは50年も標榜してれば「ほんもの」くさくはなりますわね。でもある地点からその「うそ」にやられていくんです自分が。
だいたいの「自営業」というのはそういうものです。給付金とかナンセンスです。「まとも」な仕事に就けないことこそ自営業の骨頂なのです。公的援助とか無縁です。自毒でやられながら自毒を小分けにして売るようなものが自営業だと私は思っていて、そして私の親族は自営業だらけで、そんな有象無象の中で私は何時でも目を凝らして生きていたとはいえるかな。なぜかって毒にやられないように、コロナなんかへでもないわ（そうすると地方の「真面目」なフツウなサラリーマン家庭の構成員とかが一番無防備、呪文は、自分たちは無関係でイノセント、そういうところで辻褄が合わなくなった人ウエルカム、生きてるって書割画ではない、その欺瞞に気が付いて東京に出てきて、さて人の良さでコロナ等ウイルス菌等々にやられないためにはワクチン接種かな）
当院でやっております。
ホストクラブ、キャバクラという言葉が良俗たるNHKの正しい発声のアナウンサーから発せられるのを聞くのが楽しいが、O157におけるスケープゴート、カイワレ大根業者のようにおとなしくはないだろう。良い子のみんなは決して行かないが。その毒にやられてしまったら「日常」に戻れない、が、生きてるに少しの毒や菌は必要なのだ。ちょっと行ってみたいわ、あんまり宣伝するからホストクラブ。でもああいう頭悪い感じのおのこと何を会話すればいいのか。会話とかでなく、徹底して「ダメな自分」を盛り上げてくれるのか？それを「フィクション」と思わせないくらいな実力があるのかもしれません。ディズニーランドくらいには？
なまじ覚醒していてその程度の「フィクション」にも酔えない我らのために「芸術」はあるのだよ。ししろー東北のいい人だよなあ、そのフィクションにみぐるみはがれてもキャバ嬢の「純情」を信じてるもんな。そんな素朴な人になりたいけど。
しかし、売る方も扱いを間違えない方がいい。コロナ菌を見習うことに。憑りついた先を殺してしまうと自滅。
