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ゴールデンウイーク

またもネット会社が作ってくれた記事「楽譜が読めなくても声楽は始められます」だって、本当にそうではあるが、

 日本という国は小学校で6年間も週一回45分は「音楽」の授業があるわけだから、これだけの定期的な時間があれば、楽譜文盲など一人もいなくなるばかりか、そこらの音楽をさっさと楽譜にできる人が沢山いたり、何の音でも音階で聞き分けられる人が沢山いたり、コード進行を言い当てられたり(それができると、ここ大崎のニューオータニだが、こういう安いフュージョンのようなBGMが耐えられなくなるだろう)そんな人に溢れているはずだが。そうはなっておらず、多くの音楽的能力は、学校の課外で課金して習得したものであるというのはどういうことなんだろう。

 学校教育における音楽、体育、図工、道徳などをなくし、イタリアのように午前中授業にしたらどうかと思う。

 小学校の音楽教育が良くないのは、音楽の面白さを伝えられるかは、その学校の音楽の先生にかかっている点、たいてい学校の先生になっている時点で多くは演奏家を諦めたか下手すると初めから志してもいないので、それではあまりスリリングな体験を伝えられないかなあ、と思う。

 今も昔もピアニカというへんな楽器、あるいはプラスティック縦笛という上手くなったところで極めて音楽的な演奏ができない楽器を習得しなくてはならず、これらの楽器のその後のゴミ問題と、その楽器の導入経路が知りたいが、日本国中で採用となれば大変な利権が発生しているはずだ。

 高いけどヴァイオリンやピアノや本当の楽器を導入したらどうだろう?6年までにはアンサンブルもできるし、管楽器でせめてブラバン。ピアニカだのプラゴミ笛をやるくらいなら太鼓、何でも叩けば太鼓だし、まして人間が持っている(全員が持っている)声というものを使った「演奏」これらはコストがかからない。

 アフリカに存在する「バカ族」って何でも声と太鼓などで演奏して皆でコミュニュケーションをとっているとテレビでやっていたが、こういうの導入したらどうか?文化人類学者の研究の対象になる事案だが、文科省がんばれ!

 ま、じゃ誰か御用学者などが「バカ族」は素晴らしいから取り入れましょう、といったとして(御用学者はそういう新しいことは言わないが普通)そうですね、と何人が文科省の役人が賛同したとして、さて現地視察に行きましょう、予算を組む、何やかんや3年じゃ済まない。そのうち言い出した学者が変わったり、政治の意向が入ったり、担当者が移動したりで立ち消えになる。

 大体、何でも叩いてパーカッションだが、あるいはどんな声でも「うた」だが、そういうものは誰の「儲け」にもならないから採用されないのである。

プラごみ笛はいつまでも存続してるが、それはきっとプラごみ笛会社が絶大なる利権を剥奪されないように日々努力しているからだ。こういう努力はすぐ実った上に実り続ける。

子供たちが置き去りに!などと騒いではいけない、何だって商売のネタにするのが資本主義の是だし、でもまあ、末期資本主義はもう少し人のためとか地球のためとか考えないとそっぽをむかれてしまうから、せめてそのような姿勢で居ましょうくらいな心がけはあってほしい。

小学生にまともなソルフェージュ教育を、というのはいくらでもできる上にほとんどお金がかからないと思うが。紙と鉛筆、ピアノがあればいい。でも大事なのはそれを教育できる人材だが、それは文科省がテキストをちゃんと作ってくれれば津々浦々むらなく誰でも教えられるのではないか。

 当教室は「いい年」になってから入門してくる人も多いが、結構みんな上手くなるのである。小学校のような逃れようもない機関で公費を使って良い音楽教育ができるならもっともっとたくさんの「向いている」人を発見できるだろう。まして楽譜が読めない、などということがあるわけもないし。

 まとめなくてもいいけどまとめると、学校の音楽教育は(というか学校は)生徒のためにあるわけではなく「それに関わっている大人の利権」のためにあるのであって、太鼓もうたもソルフェも利潤を産まないので採用されない。

 マミーシンガーズも20年もやっているわけだから、各学校の音楽の先生がその中で純粋に子供のためにどれだけ頑張っているかも知っている。

 国がそうしようとしてないから努力は「美しい」ばっかりだ。

 文部省。あれだけ熱心に音楽取り調べ掛かりを作り、西洋12音階を導入しようとしていた明治期の熱はどうしたんだろう?これに関わらず明治とは偉大な時代だと思うのである。

前例がない、からだ。だからがんばれた。

今まで誰もやったことのないことをやっていく、フロンティアの努力は血湧き肉躍るものだろう。

いつも誰かの「踏襲」で、そこ「怒られないように」注意しながら先人の書いたものをパラフィン紙に写し取るような、何やっても「上」が詰まっているような(しかも長生き)閉塞したこの時代。

でもがんばれ子供たち!ジジイババアはかろうじてIT弱者だ、そこを狙え!

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ゴールデンウイークも半分過ぎたが、レッスンをしないのは何となく退屈である。午前中かけて練習して、少し調べたりもできるしいいのだが、こうインプットばかりだと退屈・・・

1日は笠間の陶器市に行った。帰り土浦で降りて霞ヶ浦散策をした。私はこの茨城にある浦やら湖沼が前から好きなのである。地図で見てへんな沼とか見つけるとどうしても目視しに行きたくなるというへんな性質が・・。

手賀沼というのもきみがわるいが、印旛沼というのもなかなかである。霞ヶ浦は広すぎるが、これと利根川の太平洋に注ぐところが見たくて何年か前に行ったが。

でも単純に霞ヶ浦ってもっと観光地にならないのかな。東京から近いし。タクシーの運ちゃんが言ってたが、西武が調査に入ったらしいが撤退したらしい。何がダメだったのか気になるが、とにかく土浦の寂れ方が心に沁みた。茨城県は一番行きたくない県らしいが、そういうところこそ行ってみたくなりませんか?

 バスの所のベンチが所謂「意地悪ベンチ」(寝っ転がれないようになっている)になっていて、その敷居がレンコンのオブジェ(土浦の名産はレンコン)

北海道も沖縄も九州も行ったことないし、行きたいとも思わないので、きっとそれらへ行かないで死ぬんだろうと思っているが、京都ももういいし、用がない限り国内旅行も海外旅行もしないと思う。

 ゴールデンウイーク!などといってバタバタあちこちにいったって、何が「解決」するわけでも「解消」するわけでもない、などと興醒めなことを言う悪い癖があるにしても、温泉浸かって観光地商売屋のえげつない勧誘に負けて散財、「家族」で遊んでるから家族の内部問題が噴出したり、あああ疲れたゴールデンウイーク。これなら会社に行ってた方がいいや、な、お父さん。ああ、みんな所定の場所に行ってくれて溜まってた洗濯干してほっと一息お茶を飲むお母さん、それでいいんです。

ゴールデンウイークとは青い鳥です。やっぱりそれはお家にいたんだ。つまり「日常」が一番いいと思わせる装置。

 

 

 

 

 

 

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