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信じる

 栗山監督絶賛。

きっとこれからはこういう「信じる」指導者というのが主流になり。子育ても「褒める」から「信じる」に移行するんだろうよ。

でも安易に凡人に適合するのもどうかと思うよ。もうただでさえ「叱らない、叱れない」親が多い中、その息子はダルビッシュでも大谷翔平でもないんだからね。

ショパンコンクール2位になっちゃうとか、大リーグで活躍しちゃうとかそんな人々は初めから全然違う、努力でもない。けど努力する。それは才能の「使用人」だからだ。そこまでの才能は人を絶対サボらせない。才能が叩いてくれるのだ。

かたや比べるのも悲しいが、私だって「努力」はしてるんですよ。でもそれは才能に突き動かされてではなく、いつだって、これやらなきゃやばくない?という焦燥感からなので、別にやめたって誰も悲しまないよ、と思えば、あんなに連日猫の目を盗んでやってたピアノの練習もサボるのは早い。そしてそういう練習は雑になってよくないのだが、毎日3回弾いたら終わりノートというのをつけてる。これないと頑張れない。言葉を変えれば「やらないよりマシノート」だが。

でもほとんどの人は、これやらなきゃやばくない?で生きてるんだと思うよ。

そのギリギリを信じてもらうより、少し叩いてもらえた方が凡人、良くね?

私も3年から6年までついてた井口基成の弟子という先生に叩かれまくられ、かろうじて今少しピアノがいじれるし、仕事にもなってるんです。ここで信じられたら終わりでした。

いや、そうしたら音楽で食べてくなんてできなかったんだから、旦那を主人と呼び、お利口な犬みたいにして美味しいただめしを頂いてたかもしれないわん。

 放っておいたら明治大学いいところな息子だって叩いて課金すれば早稲田くらい行けるんだったら叩いたほうがいいと思いません?一回読んだら記憶しちゃう人間などいくらでもいる中で、10回やったら、20回やったら__ならやれるまで叩いてほしい。で私など100回レベルやってもどうなの、のことは多いが、だからいつも忙しいが、でもやる。ほとんどの凡人は才能に叩かれないんだから自発なんかないんだよね。でも少しは美味しいもの食べたい、とかそんなご褒美で頑張るわけだ。まして子ども。昔だったら親が叩いてたから、幼稚園でバイエルは終わったもんだが。叩けば大人になった時、ある程度趣味として成立したかもしれない普通の子どもが一番被害を被る。いえいえ、ピアニストにするわけではないですから、などとお母さんは言うが、なれないからご心配には及びません。ピアノで食べていくのはピアノを食べるより難しいと言われています。

子どもを信じちゃいけないよ〜(山本リンダで。一体何人がわかるだろう)

昨日飲み過ぎで今日は午前練習なし。才なきものは自分で監督しなきゃならないからね、自分で自分を信じる、ってタコが自分の足食べるようなもんだから。

 

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