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うたの不確実性

 ほんとうたってなんなんだろうと思うよ。

ここ最近、25日にやるコンサートのCosi のレチをしつこくさらってたので、前中心のマスケラに集中!になってしまっていて、後ろがなくなり身動きが取れなくなった。この3日で主にネトレプコをきいて回復。最近のネトレプコはいいと思う。Ritorna vincitor はこの人のを参考にしている。

 うたは全体のバランスを見ながらでないと袋小路にはまる。つまりこうである!などという「正しさ」はなく、その日の「こう」しかない。本を書くとしたらそんなことしか書けない。息の吸い方等基本的なことは言えるとしても、でもそれもどうやって今日息を吸っているかわかりますか?昨日より浅いかもしれないし、深いかもしれないし。一人の人間などこうして不確実極まりない存在なので、そう言う確定しないものが自分の実態なのだと思えば腹も立たないのである。

 自分らしく生きる、とか冗談としても面白くもないが、自分を信じるとかさらに悪い冗談だと思うが。

 自分が不明ならイエも国家も不確かだろうよ。いきなり話でかいが、自分の家がいい家柄だとか思っているのは勝手だが、それがなんだと思う。そんなこと言うならホウツキ家は名家である。福島歴史資料館に資料がある。でもそれがなんだ、と思う。自分を持て余し気味な人を多く輩出する家系。そう言うのはDNAに入ってるんだろうからこれは逆らえないので、自分らしくもへったくれもないではないか。

 イエとか国家とか信じる人々は自分も信じているんだろうが、なんかやってみるといいよ。未来永劫どころか今日も明日もどれだけ不確実だかわかるから。

土建屋:まあまあ、今日は随分初めっから飛ばしてるんですね。先生の論法というか手法って、うたなどにかこつけて言いたいこと言うって感じですか?

先生:選挙なんかありましたからね

土建屋:先生は行ってないのでは?

先生:ネトレプコ聞いてて忘れたんですよ。

土建屋:国民の義務でもありますがね。

先生:私は選挙はやめてくじ引きにしたらいいと思っているんですよ。選挙に出ない、出たくもない人にやってほしいです。選挙に出る人って一番政治をやっていただきたくない人たちです。

土建屋:まあまあ、先生はうたの人ですからね、あまり政治などに口を出さない方が良いかと思いますよ。

先生:うたの人、って訳でもないですよ。私は3つからピアノは習ってましたが、それは親が仕事の関係で楽器屋と知り合いで、ピアノを買わされた、というだけのことです。当時は女の子はピアノだったんですよ。それであまりに厳しいところで習ってたのですっかり嫌になって中学入ったら勉強頑張るからピアノを辞めさせてくれ、と懇願して、しかし中学に入ったら勉強が心底できないことに気がつき、まだかろうじてできるピアノを弾いていましたが、それもものになるほどではなく、つまりなんだか中途半端な感じな子供時代でした。今の小学生など見ていますと、親はあらゆる習い事をさせているようですが、どれもどこかの地点まで行けば厳しいし、その先に行かないことには何にもならないし、それなら一個のことで頑張らせたほうがいいのでは?その後は急に「受験」頑張らせたりして、昔の自分を見るようです。中途半端な大人になります。でもそれも一興ですが。

土建屋:そんな1人か2人の子育てに一興などと言ってられませんよ。

先生:何か、になることを恐れてもいるし、何か、になってもほしいし、と親は揺れているように見えます。でもどっかの地点で、フツウが一番なんだ、いいじゃないの、幸せならば、という感じに落ち着きます。いいんです、親はご飯作って、優しい言葉の一つもかけて、課金してれば。

土建屋:しかし文京区は教育熱の高い地域ですね。東大があるからでしょうか?

先生:地元だから入れるわけではありません。大学は学区制ではないですからね。

土建屋:わざわざ文京区に引っ越してくる教育熱心なご家族は多いですよ。

先生:その割に地元の中学はガラガラです。小学校は文京区で過ごし、その後私立中高一貫校に入れるというのがこの辺りのノーマルなトレンドです。まあそうやって少し「考えている」「金のある」家族は自分の子がへまらないように考えてます。子供のいない人にとっては、け、馬鹿馬鹿しい話でしょうが、親とはみっともないものです。私もそうでしたが、初期初動は大事だと考えます。私のような何にもできない人になってしまいますからね。

土建屋:さっきとちょっと違うような論調ですが、まあいいです。

先生:安倍ちんが死んでしまいました。これで自民圧勝、過半数越えで憲法は改正されるでしょう、岸信介の亡霊だと私は初めから思ってましたが、こんな形で実現されるとは。歴史は進むんだな、史的必然の立役者は、思想的信条などなくても良い、ということなんでしょう。

土建屋:先生は憲法改正反対論者なんんですか?

先生:そういうわけではありません。私はイエとか国家だとかを重大視している人々が嫌なだけです。冒頭で言ったように「自分」すら不確定なのに、まして他人、それも集団、だいたいここに生まれたのもどこに生まれるのもなんの意味もない。立派な家系に生まれて偉いオレ、だの、美しい日本に生まれて幸せだわ私、と考えるのは勝手だが、ダメな家系に生まれたって、どっか得体の知れないと思う国(他国のことは皆そう思うんだよ)に生まれた私だって生きてるんだし、そこ互換性はないんですか?そっちに生まれたかもしれないではないですか。

土建屋:でもそんなこと言うと生きてる、ってなんなの?みたいな難しいことになりますね。

先生:ぜひその難しいことから考えたらいいと思う。うたはいいですよ、不確実な自分に向き合う契機になる。

土建屋:やっと「うた」に戻りましたね。うまいもんですね。そんな不確定だなんだと言うなら、マンション建て替えもどうでもいいじゃないですか、史的必然と思ってやり過ごしてくださいよ。

先生:いやそれはダメだな。これは景観の、つまり美学の問題だからね。

土建屋:我々は新しいタワマンもどきも美しいと思ってるんですよ。それに経済効果を考えてほしい。

先生:資本主義欲望ダルマの手下め。

土建屋:失礼だな、プーチンみたいなこと言わないでくださいよ。さっき先生が言ったように立場に互換性はないんですか?

先生:あると思いますよ。急に入れ替わっちゃうSFがあったじゃないですか。だから思うけど、「一生懸命やらないことです」自分の主義や仕事を一生懸命やるから対立が深まって戦争したり温暖化したりするんです。ほどほどにそこそこに手を抜いてください。自分の味方は相手の敵なんだから、徒党を組まないことです。うたでもうたっててくださいよ。

土建屋:なんか聞いてるうちに帰りたくなってきたな。今日は息子とご飯でも食べるかな。

先生:それがいいですよ。イエ、じゃなく家族ね。その成員をイエにしないように。イエは常にこうあるべきを含有するが、ほら、「あるべき」でなくなった時成員が追い詰められるんですよ。

 

 

 

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