グローバル・ビレッジ

思えばイタリア ルチア先生とみほこ先生はご無事だろうか？ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本当は３月2週目くらいに帰ってくるはずだったんだが、先生のご都合で早まったんだった。それはギリギリのタイミング。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 欲しがりません勝つまではの自粛ムード。三島が昔、風邪の対処法は？と聞かれて、かかったことをかかった瞬間に忘れること、と言ってたが、テレビを消して情報を絶って、知らなかったことにしたらよい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ イタリア。医療体制悪すぎ。わたしはまだ一度もイタリアで医療機関を見たことがないが、どこかにまとまってあるのだろうか？町医者のようなものを見ない。 思いの外合理的で優秀な国なのだと思う。いわゆる「グローバル化」に乗れなかった大昔から受け継いだ親の遺産で食ってるような国だが、わたしは心から愛してやまない。食が豊か。街が美しい。短い人生であと欲しいのは愛する家族と酒くらいではないだろうか。 ・・・・・・・・・・・・ でも人は死ぬのである。いつかは何かで。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 死ぬまでの時間潰しを人生と呼ぶ。提案だが、家で出来るし、やってもやっても難局面が出てきて到底到達しそうもないし、かといってたまに「やれるような気」にしてくれるし、うたでもうたっているのがぜったいよろしい。外に出られない（と思っていて）行き詰まっている方、ぜひ教室にお越し下さい。消毒液のご用意もあります。 ・・・・・・・・・・・・ いつかは何かで。 ・・・・・・・・ 　国民全体が潔癖症。それも「にわか」。わたしは元々その傾向なので、玄関水回り台所トイレ等15年以上も前からアルコール消毒しているものである。たとえうたの練習をサボろうが子どもの飯を手抜きしようがこれだけは毎日やっているので、だが自分でも知ってるがそういうのは「病気」のカテゴリーである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あと添加物もうるさい。アミノ酸くらいは最近は容認方向だが、亜硝酸ナトリウムなど入っているハムソーセージを毎日食べている健康被害。２人に一人が癌にかかるというのは国家的危機状態だが、そういうのは言わないのね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 添加物を気にしているのにビール飲み過ぎでΓーgtp数値が高いというのもどうしたものか。人は気にしているものしか気にできないので、文明国家みな多かれ少なかれアスペ傾向。 ・・・・・・・・・・ 人は何かで死ぬのである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 昨日、株価下落で落ち込んだ生徒と飲む。毎日車一台手放す感じだそうだが。２月の初めに買い足しちゃったらしい。その頃こんなことになるなんて誰が予測できただろう？ ・・・・・・・ ジェットコースターは「抵抗しない」で乗ると怖くないのだ。何かに怯えて体を硬くして生きているのはよくないね。人は何かで死ぬが、死なないために生きてるのではない。 ・・・・・・・・・・・ 出産時に思ったが、それは死んでいく瞬間を思わせるようなものだったからだが、宮沢賢治の言うように「其方から見たら悲惨なばかりだろうけど、自分から見えるのは青い空ばかりである」というようなことでさ、大変ですねと外から見る人はその苦しみに触りたくもないだろうが、生死というものにはもっと大きな流れがあり、メメント・モリ、なんかこんなちっちぇえウイルス如きで怯えている人々に絶望的な気持ちになる。哲学がなくてやだー。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 　印字の書物を捨てた人類（お子さんが読書しないからと怒ってはいけません）口承的な文言を同時的、広範囲なメディアに乗せ、バラ撒き散らす事態になっていることが良く分かったコロナウイルスだった。キーワードは「拡散」だろうか。それはマクルーハンの言った世界村（グローバル・ヴィレッジ）というものだ。（ほら、そこのマスクしてるお子さんを英語の喋れる子供にしたいと英会話に通わせているお母さん、あなたの好きなグローバル化ですよ）村の内部でやっていた口承や儀式や雄叫びがテクノロジーによって恐ろしい速度と範囲に拡散する。中身は「データによる科学的な」迷信。デマゴギー。私は哲学的裏打ちのないものはただのデマだと思っているもので。 そしてそれを例えば「ウイルス」と呼ぶならですよ、「風土病」などもう許されない、全世界同時感応してしまう。世界が一つになるという事はこういうことでもあるとイマジンしてみるとよい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 罹る体や頭はそうそう進化もしないので、この事態。遅いよカラダ、アタマ、 ・・・・・・・・・・ 深呼吸でもするか。