ほんとに昨日は久しぶりの自分のうたのレッスンだった。
いろいろなことがまたもわかったわけだが、自分の「癖」のようなものを是正するのがこんなに細かいところまで入り込んで繊細に微細にやらねばならないことをまたも思い知る、というようなことで、たったうた一つうたうのになんと気の遠くなる作業。
うたの癖は人生の癖であることが多く、声楽向きの人生というものは確かにある。
例:なにかに驚いた時に「えー!?」のような声を人は出すが、そのトーンで大体のことはわかるのである。
だいたい「えー!?」というかどうかもわからないよね。「何?」というかもしれないし、「うそ!」「マジ?」
娘が昔大学の学食でキンショウコク先生とご飯を食べてたら、かのマツモトミワコ先生が「キン先生ごきげんよう」といってやってきたと言うんですよ。おっきな帽子かぶってサングラスで。昔の少女漫画の中の「声楽家」を忠実に守っているその様は圧巻だが、ごきげんよう、が恥ずかしげもなくとっさに出るような生き方は彼女の発声を作っているんだろうなあと思いますね。
えー(えーと打ったらエールビールが一番上にでるパソコン)などとダミ声でいわない。
この落ちるだみる私の声の癖をミリ単位で修正してくれる先生というのは偉大ですよ。だみった声は声楽には不向きだが(ホウツキにピッタリなオペラがあると前澤先生は言っていたが、メノッティの「泥棒とオールドミス」)これをなんとか前の軽いプントにおいてですね、前にこよりのようによじっていくと、結構よい感じになるんですよ。
そこに入りやすくするためにも、夜レッスン後の山谷のおっさんみたいな生活を是正した方がいいとは思う。ビールとつまみテレビでひっくり返っているだけなんだが、最近はこれにネコもご相伴してくれるんですが、ネコはぶれないね、食う寝る遊ぶ、しかしないからね。これがうたったらどんな感じなんだろうね。ネコ話題ブログみたいになっていかないようにしてるんだが、また写真載せてるしね。