宝槻音楽教室に通うようになってちょうど3年経ちました。
現在66歳の介護保険適用老女(嫌な漢字)です(自分でも信じられない)
還暦を過ぎた婆さんが声楽なんか勉強したってしょうもないだろうというのが大方の感想だと思いますが…
すでに忘却の彼方…の高校時代、音大声楽科に進もうとしていた時期がありました。結局音大には行かず、チャッチャと結婚してしまいました。その後はお決まりの子育て、ダンナの尻叩き、挙句の果て自分も働かざるを得なくなり、人生の荒波(?)をいくつかくぐり抜けてホッと一息ついたら還暦過ぎていた!という大方の主婦が経験する人生でした。
ようやく自分の為の時間が持てるようになり、知人に誘われコーラスを始めたのが3年半前。
ところがどういうこと?40数年ぶりに歌ってみたら高音が出ない!なんじゃこりゃ!(このセリフどっかで聞いた!)
これが老化?声帯も経年劣化?ウンニャ、そんな事があるはず無い…認めたく無い…どうしよう…何とかしなきゃ…そうだ!個人レッスン受けよう!と一念発起。
さて、ここからが大変。あまたある声楽家のホームページを毎日毎日見て探しました。1週間探し続けてようやくたどり着いたのがココ、宝槻音楽教室。
まず、宝槻美代子個人のブログが面白い。なんだこのひと、怖いもの知らず?気を付けて発言しないとイロイロまずいんじゃないの?、大丈夫?
しかし、何となく漂う「アンタを上手くしてやろうじゃないの!」のオーラ。
コレだ!ここにしよう!
それから3年、私の勘は正しかった!
カロ・ミオベンからスタートして、オペラのアリアが歌えるようになりました。
声楽家って往々にして、我々シロウトには理解不能な事を言う(頭を開けろ!とか)ものですが、宝槻先生の説明は実にわかりやすい。的を得ている。
しかも、いつの間にやら上手いこと乗せられてヤル気を引き出され、さらに上を目指して挑戦しようとしている自分がいます。
歌うって素晴らしい…発声と呼吸によりインナーマッスルも鍛えられ、発生したエネルギーが精神にも活力を与えてくれます。
宝槻先生の持論ー「歌えば元気になる」
本当にその通り。
毎年、本場イタリアまで足を運んではベルカント唱法の真髄を伝授してくれる先生なんて、そうそういません。感謝!
これから先、どこまで上達できるのか…楽しみです。この歳で、目標を持って何かに打ち込めるなんて…あと10年、いや20年は歌い続けて行きたいものです。