さまざまな歌手、歌唱法がありますが、オペラなどクラシックを歌唱する声楽家、ポップスや演歌を歌う歌手と、それぞれ歌い方に違いがあります。
特に、ポップスや演歌などの歌謡曲を専門とする歌手と声楽家の声の出し方の違いはマイクを使うか否かです。
最近は声楽のコンサートでも、ステージ上にマイクが用意されていることもありますが、基本的にマイクがなくても、ステージの端まで聞こえるくらいの声量が出ます。
これに対して、歌謡曲の歌手は、もちろん声楽家なみの歌唱力を持つ方もいますが、マイクを通して歌うことを前提にしているので、会場全体に響くような声が出なくても問題はありません。
声楽家の声の出し方は、ベルカント唱法やイタリア式発声法と呼ばれています。
まるで自分自身が楽器になったように、腹式呼吸を基本として、伸びやかな声を無理なく出せる発声法です。